【シナリオ】3芽・4双葉 

3章で新生活始まり。4章でその新生活と自分の過去との折り合いをつける……みたいな感じです。
たぶんですが、3章と4章は1セット扱いになると思います。

※※とりあえず着想のみです。
内容として『何を書くか』は決まったのですが、それをどんな形にして表現するかというシーンの段取りまで、まだ詰められてないです。
……何か軸みたいなものができたら、場面でつないでいきたい。

(追記3/5:主題案はつめました)

シナリオ案(2019/03/05) ★シナリオ場面構成

 

シナリオ案

基本的な場面構成自体は、シナリオ3(館案内)、シナリオ4(館と亡霊と薬草園の話)というのは変わらないんですが、ここに主人公の心情面の補足をいれたいなと構築作業中です。

※薬草園などの、入れる順番は変わるかもです。3に入ったりするかも??
※3と4は一つの大きな話として、一緒に作っています。同一テーマで、3が前半、4が後半という感じ。

この章の主題・目的

ジュサプーの主人公への心情変化過程(接触→受容→執着→葛藤)は『四つ葉』それ以降で、結構補足できる気がするのですが、同様に、主人公のジュサプーへの心情変化も、イベントなど目に見える形で出てないと、ちょっと弱い気がするので。

・彼女はどういう風にジュサプーと接して、どう受け入れていくのか?
・恋心以前の段階 → 恋心=蕾になるための下準備。
・新しい生活=芽。それで葉を出して成長していく=双葉。
・闇とは何か?の片鱗を知る。

主人公の心理変化

・喪失から始まる(1章)
(兄姉殺害・セラ離脱ルート→自分が無知だということを痛感する)

・愛が知りたい、闇が知りたい、とジュサプーについていく(2章)
・この場合、ジュサプーは教えてくれる人であって、まだ恋愛対象以前の指導者的存在。
(半分自暴自棄だったので、別にジュサプーじゃなくて誰でも良い状態)

変化を決意3章★今ココ

・主人公はそれまでの自分との決別を意識=「変わろう」と決意する。
・冒険者服をやめ、黒い巫女服を着たり、館生活に慣れようとしたりする。

・ただ決意とは裏腹に、システィーナの伝道師の館は、綺麗で静かで住み心地がよく、ジュサプーは優しくてよい恋人役(笑)
・だから表では、自分が想像していた以上に、すんなり馴染める。
・けれど心では、(館生活が楽しいがゆえに)葛藤する。

ミイス主の葛藤

・兄を殺しておいて、新しい生活を始めていいのか。神器の守護者の一族として生き残った自分だけが、幸せになっていいのか?

・もしシスティーナの伝道師での生活が暗く辛いものであったら、ある意味自分への『罰』とすることもできた。
(闇=暗いもの、辛いこと、許されざるもの)の認識。
・けれど想像と違っていた。闇は闇で、一つの穏やかな世界。
・ある意味では『光の世界に行き場のないもの』たちが集う避難場所。静かなもう一つの楽園(箱庭)でもあった。
・だからこそ、今の自分も馴染んで、受け入れられた。

・光=正しいこと・明るいもの、闇=悪いもの・暗いもの、という認識を変えざるえなくなる。
・ミイス主は光は『正義』で、闇は『罪』と思っていた(光は闇を『罰するもの』思っていた。※ノトゥーンの教義)
・だが実は、闇は『罪』ではないと気づいてしまう。
・闇は弱さ(弱者)でもあり、その弱さは――仕方なかったものでもあり、罪ではない。

・けれど光として闇を討つことが正義ではないなら、兄を殺した自分は間違っていた……ということを認めざるをえなくなる。
・同時にそれは、自分自身だけではなく、神器の一族としての教えや在り方を否定することにもつながる気がして、強い罪悪感を抱く。

※ある意味これが『闇を知りたい』という探求過程でもあるのだけれど、やっぱりミイス主にとって、闇を認めることは、光であった自分(+自分の両親、村人、ミイスの村のあり方そのもの)を否定することにも繋がる気がして、心の底で強い拒否感・抵抗感を抱く。

・表では「変わろう」と決意しているため、ミイス主本人は、それをなかなか自覚できない(否認作用が働く)。
・次第に、夜眠っている間に、ミイスの村の出来事などを思い出して、うなされるようになる(現状と過去のギャップ。認識できない罪悪感の現れ)

ジュサプー視点

・一緒に寝てるジュサプーは、ミイス主の様子がおかしいことに気づくが、理由が分からない。
・ジュサプーはシャリに相談。シャリはあっさりミイス主の罪悪感を見抜く。
・『生き残ったゆえの罪悪感』という言葉に、ジュサプー苦い顔になる。

ミイス主視点

・ミイス主も、自分が最近ミイスの村のことを、思い出すようになった(それが懐かしさよりは辛い記憶として思い出してしまう)ことに気づく。
・またミイス主は、館の中を徘徊する白い亡霊に、強い苦手意識を抱く。

・それは『緑の森を動く白い魂』に、ミイスの村にいるかもしれない亡霊を思ってしまうから。
・本来なら、自分が使命を果たして、安心させて、救済すべきであった魂。
・『白い魂が、願い未満の心残りの影』であるなら、それは今もミイス村跡をさまよっているかもしれない。
・それを「嫌だ・怖い」と思ってしまった。そんな自分に、ショックを受ける。

・もし光が正しいと思うなら、兄を倒して、取り戻した『忘却の仮面』をもって帰り、ミイスの村を神器の守護者の里として再興すべき。
・兄を殺したことを正しいと思えない。が、なぜ悪かったのかも分からない。
・ここで闇を知りたい。……意外と楽しい……
→ 村のみんなに顔向けできない状態。

たぶんミイス主は、この『否認』の段階を超えることで、闇を受け入れられるようになる=ジュサプーをちゃんと認めることができるようになる……という気がする。

否認の解消イベント

・白い影=館にいる魂の一体(or何体か)は、何故か自分に執拗につきまとう(※見守られている)。

・その白い影から「もういい」と言われる。
・行き場のない心残り=実はミイス村の誰か(集合体でもいいかな)の魂。
・あるいは分かりやすく、直に『ダディアスパパの魂』でもいいかも???(ちょっとやりすぎかな?という気もしているけど)

・ミイス主も希望を具現化する能力をもっているので、上記のようなことが可能になった……みたいな感じです。
・白い亡霊の一部は、ミイス主がこの館に来てから増えた……と伝道師が指摘している。
・亡霊は個体の識別はできないので何が増えたかは分からないけど、数は増えてる(ただミイス主が怖れているので、最初は彼女の前に姿を見せない)

・白い亡霊は、この館の結界内だから存在できる=ミイス村にはいない(想いは残っているけど実体化はできない)。
・ミイス主がここに来たので、一時的に存在することが可能になった。
・もういいと伝えたら、白い亡霊は消える(心残りが解消された、ので)
(※消えるシーンは、何か画像エフェクトなどでかけようかなと思っています……)

・『許しとは何か』を身をもって体感して、ミイス主は泣き崩れる。
・許されることを知らなければ、許すこともできない。

・闇に落ちた兄を許せるようになる。
(というよりも許すという視点が、既に光から見た傲慢さであることに気づくので、正確には『魔人のために闇の陣営となった兄を受け入れることができる』ようになる)

・これはジュサプーの管轄外のところで起こる予定(笑)
・ただ最後、ミイス主が泣き崩れる現場に、ジュサプー遭遇。
・泣いているミイス主にすがりつかれる……みたいな感じでもいいかなと思います(笑)

※ミイス主の否認解消は、ミイス主自身が行うしかない=ジュサプーは関与できないので。
ただジュサプーは、ミイス主が何で苦しんでいるのかは、シャリから聞いて知ってはいるので……問いや否定はしないで黙って受け止める。
 

 

3章シナリオ構成予定

まさかまさかの追加シナリオが早くも登場(白目)

予定としては、ジュサプーとシエルが館内を散策する → 館の構造や仕組み(小間使い亡霊や結界がはられている)を知る/システィーナ伝道師と会う……という日常生活パート(新婚生活準備編)にしようかと思います。

◆寝室|シエル(+ジュサプー)

2章の次の日の朝、という設定。
目覚めて、まだ記憶がはっきりしない。
昨夜のことをあれこれ思い出して、徐々に覚醒していくという感じ。

ジュ「お目覚めかい? 身体が何ともなきゃ、館の中を案内するよ。とりあえず服でも着なよ」

ジュ「箪笥の中には女性ものが揃っている。何でも好きなものを着てもいいよ」

◆ドアの効果音|ジュサプー部屋を出て行く。

シ「(服でも着なよ……?)」

ふと傍を見ると、自分の冒険者服一式が寝台の隣に脱ぎ捨てられたままになっている。

シ「!!!」

慌てて箪笥を開ける。選択肢分岐『どの服にする?』

→ 白い服/赤い服/黒い服

実際には、黒に強制選択。

◆立ち絵|シエル
ここで、主人公の立ち絵が初お目見え。

◆廊下|ジュサプー

ジュ「へえ? その色にしたのかい?」

シ「何か、おかしい?」

ジュ「いや、君なら白を選びそうだと思ってね」

シ「…………」

ジュ「ま、システィーナの伝道師の一員っぽくていいんじゃないか。似合ってるよ。とりあえず館の中を案内しようか」

◆選択肢分岐
→ 応接室/食堂/浴室……など。

背景変更はなし、ドア効果音→暗転→もとの場所に戻ってきた、みたいな感じの演出を考えています。ちょっとした会話+表情差分を出せたら。

◆屋外|メインの噴水のある広場

ふわふわと画面を横切る、ウィル・オ・ウィスプのような白い影を発見。

シ「……!!」

主人公思わず腰に手をやろうとする(冒険者生活の名残)

ジュ「そう構えなくても襲いかかってきたりしないよ。あれは、この館の世話係さ」

シ「そういえば、昨日気付かないうちに部屋に灯りが灯っていたり、香の用意がされていたりしたけど……」

ジュ「それもあの子たちの仕事だね。ま、君の身の回りの世話もしてくれる召使いみたいなものだと思えばいいさ」

◆屋外|システィーナ伝道師たちがそれぞれ登場する

※最初はジュサプーと主人公の二人っきり生活にしようと思っていたのですが、せっかく立ち絵を頂いたので、バンバン伝道師も登場させようと思います(笑)
シャリ、ゾフォル、エルファスと対面。

◆屋外|色々背景画像を差し替えながら、歩き回ってる感じにする予定 

シ「広いのね」

ジュ「俺にとっちゃ、唯一の日の光の下を素顔で出歩ける場所だからね。俺の世界がこの庭としたら、広いのか狭いのか分からないかもしれないけどね」

シ「唯一の世界?」

・ジュサプーのことあれこれ。
・ダークエルフのこと、容姿のこと、その他もろもろ。
・答えてくれるけど、段々ジュサプーが面倒くさそう(不機嫌?)っぽくなっていく。

ジュ「俺のことなんて、どうでもいいさ」

◆こんな感じでシスティーナ伝道師の館での二日目(実質は初日みたいなもの)が終了。

◆E|エピソード挿入

こうして、ここでの生活が始まった……みたいな感じで、時間が経過していく感じの描写。

場面転換:暗転

◆E|主人公の過去回想

・主人公の過去回想:ミイスでのひととき→最後炎で燃える描写。
・もし燃えてなかったら、こんな感じで日々を過ごしていたのだろうか……。

◆E|ジュサプー視点で過去の回想

・ダークエルフ狩りに遭った場面の再来。ジュサプー6才。
・最初は青空→襲撃されて気を失う→暗転→雨音エフェクト
・目が覚めたら、雨の中で、自分以外はみんな死んでいた……という感じにしようと思っています。
→ 5:四つ葉で作成済み

・ミイス主の過去回想 → 最後は赤い色調・炎・乾いた感じ
・ジュサプーの過去回想 → 最後は青い色調・水・冷たい感じ

の対比ができたらいいな、と。

◆寝室|ジュサプー

ジュサプーだけ目が覚める。

ジュ(おいおい。二百年も前の大昔のことだぞ……?)

隣を見ると主人公がうなされている。

・このせいで自分も夢を見たらしいと悟る。
・一緒に付き合って嫌な夢まで見ても仕方ない。何やってるんだ? と自問自答。

寝台の傍らに手を伸ばし、安眠用の香をたく。

ジュ(……俺には香はほとんどきかないんだけど、まあいいか)

◆暗転・3章終了

 

幕間予定

1/ランダム反応 花壇を見に行く(1回目)

2/挿話(未定) ……何か考えます(笑)

4章シナリオ予定

・3章の館案内後から一ヶ月ほど経過してる状態
・ジュサプーはミイス主に対して、まだ少し様子見状態。
・3章が、ジュサプーがつきっきりだったので、この4章では時々離れて様子を見つつ……みたいな感じにしようかなと。
・ジュサプーの代理として、伝道師たちのターンが出番がそこそこあります。

※最初の構想では『5:四つ葉』で、ジュサプーが外に出ている間、ミイス主はジュサプーのことについて伝導師たちから生い立ちを聞く……にしようと思ってましたが、5章が尺として長い・内容がジュサプーの過去話と重複してしまうので、こっちに持ってきました。

この章でミイス主(ユーザー)が少しジュサプーのことが分かる感じにして、5章でジュサプーのあの回想をドーンとやろうかと思います。

 4章構想

話題1:館の話

『この場所そのものの意味・象徴』についてを、この章で触れられたらいいなと。

一応この館は『行き場所がない者たちが集っている』という館です。
そしてジュサプーが一番ここに長く住んでいる、という設定(ジュサプーは現システィーナの伝道師の中でも一番の古株)

ダークエルフ狩りに遭う→辛酸嘗めて生きる→20歳くらいで闇の伝道師の仲間入り→以来ここにいる、という感じ。

※ジュサプーの20歳くらいまでの生活は本当に悲惨で「売れるものは、物でも自分でも、何でも売った」「奪えるものは、金でも命でも、何でも奪った」みたいな感じです。

こういう台詞をどこかで言わせたい脳内妄想はあるのですが(笑)、話の中に組み込めるかは未定。
そんなやさぐれジュサプーが、ようやくたどり着いた、安心できる箱庭がここ。

話題2:亡霊の話

白い亡霊たちが住んでますが、あれはシャリ曰く「淡い願いのかけら」みたいなもの。
単純に言えば、心残りがあって成仏できない想い、です。
シャリがかなえるほどの強い願いではないんだけど、外の世界にも、あの世にも、まだ居場所がないもの。

※中途半端な存在
=ジュサプーが『ダークエルフ』だけど『生粋」で、『闇であって闇にもなりきれない』
=ミイス主が光と闇の間、ウルグを宿すかどうか迷っている境にいる……ということの隠喩。

「ここはそういう外の世界に居場所のないモノたちが集まる場所なのさ。ウフフ、だから君もここに来たんだろ?」
という台詞をシャリがミイス主に言います。

その流れでジュサプーの話になる or 別の誰かからジュサプーの話を聞いていて、ミイス主がシャリのこの言葉を受けて、ジュサプーと結び付けて考える。

話題3:菜園・薬草園の話

一応この館の中には菜園と薬草園があって、亡霊たちが基本の手入れをしてます。
それで食べ物、植物の話になって、ジュサプーには薬草の効果が薄い+植物に対する味覚が少し人間とは違う、ということがわかります。

薬草の効果が薄い
→ 次の5章の襲撃後の治療のとき、結構大変なことになります。
→ 『香』の効果があまりない。7章徒花の布石。

味覚が少し違う
→ 四つ葉後の『蔓』は、ミイス主が手作り弁当をジュサプーのために作る……みたいな話の予定なので、その布石です。
/愛妻弁当を持ってピクニック/ジュサプーの病み上がりなので付き合う/人間とダークエルフという種族の差異/夕暮れに抱きしめシーンという流れ。

※小説ではミイス主を黒い花から遠ざけるシーンがありましたが、こちらではどういう形で入れようか考案中。

とりあえず上記三つの話題が中心の章です。序盤の終わり。

全体を通して日常話が3回あるのですが、

・3章:芽 → お披露目話。ほのぼの系。
・4章:双葉(この章) → 静かめ、真面目系。
・6章:蔓 → 新婚生活円熟期。甘めの話。(「抱きしめ」「煙草」スチル)

と思っています。
ただ3話、4話と館内での日常話なので、何か小イベント的なものがあるといいなと思ってもいます。