ザギヴ しぶきの群島

ザギヴ救済ルート

【 猫屋敷客室 】

〔 苦しんでいるザギヴ 〕

ネモ:
…地獄の苦しみだぜ
このままじゃ、こいつもケリュネイアも…
クッ。魔人の俺には人間の心を
救うことなんてできやしねぇ。
人間のお前がなんとかしろ!

 

【 猫屋敷前庭 】

★発生条件
1)ジラークの乱後
2)ヒルダリアと遭遇・大イカ退治後

〔 猫オルファウスと戯れているケリュネイア 〕
〔 猫屋敷を訪れたザギヴと主人公 〕
〔 ザギヴ、発作におそわれ、ひざをつく 〕
〔 ケリュネイア、ザギヴに癒しの術をかける 〕

ザギヴ:
ふう…ふう…。
ど、どうして…?
今日は…大丈夫だと思ったのに…。
だんだん…
間隔も短くなってきている。
もう、限界なのかもしれない…。

ケリュネイア:
ザギヴ、弱気にならないで。
いつだって希望はあるものよ!

ザギヴ:
希望? 希望なんてない!
運命には逆らえないの!
…私にあるのは、絶望だけなのよ!

〔 ザギヴ、首を振る 〕

オルファウス:
それじゃ、主人公、
そろそろ行きましょうか。

ケリュネイア:
父さん!
ザギヴを放っておいて
どこへ行くというの?

オルファウス:
いいところです。
無論、ザギヴさんを放って行きはしません。
主人公、ザギヴさんの護衛をお願いしますよ。

ケリュネイア:
こんな状態で!?
危険よ!

オルファウス:
ケリュネイア。人は誰でも、
いつかは自分の中の闇と
向き合わなくてはいけないのですよ。
そして、誰にとっても、
それはとても危険なことなんです。
ケリュネイア、転送機でワッシャー砦へお願いします。
船が入り用になるものでね。

【 しぶきの群島 】

オルファウス:
キャプテン・ヒルダリア、
頼もしい舵裁きでした。感謝しますよ。
百聞は一見にしかずと言います。
ついてきてください。

ヒルダリア:
猫と…カワイイ猫としゃべれた…
ああ、しあわせ…。

【 しぶきの群島の最端 】

オルファウス:
お待ちしていましたよ。
さあ、ここです。

ザギヴ:
なんて…美しい…。
…こんな所が…あったなんて…。

オルファウス:
ここへ来るまでに、怪物たちがいたはずです。
ひょっとしたら、襲われたんではないですか?
あなたはそれを倒したんじゃないですか?

〔 主人公、答える 〕

オルファウス:
いえ、それでいいのです。
抵抗しなければ、あなたがやられていたでしょうから。
しかし、見てください。
あの怪物たちは、毎日、この美しい景色を見、
この景色に抱かれて、暮らしているんですよ。
ここには否定も、拒絶もありません。
あの怪物たちは、この世界、この景色の中で、
生きることを許されているんです。
すべてがあるべくしてある。
それが世界の本当の姿なのです。

ザギヴ:
どうして、
そんなことが言えるのです!?

オルファウス:
あなたはこの景色を見て、
美しいと感じたのではないですか?
世界はあなたに美しい風景を見せる。惜しみなく…。
世界はあなたを拒んだりしてはいませんよ。
そして、それを美しいと感じたということは、
あなたもまた世界を受け入れたのだとは言えませんか?

ザギヴ:
あ…。
しかし…。
運命には、勝てません。

オルファウス:
そんなことは、運命と闘ってみてから言うことですよ。
私の息子ネメアは、
運命を変えようと懸命にあらがっています。
決心がついたら来てください。
私はヒルダリアの所で待ってますから。

〔 主人公、ザギヴに頷く 〕

ザギヴ:
助けて…くれるの…?
主人公、ありがとう。
迷惑かけるわね。

〔 主人公、首を振る 〕
〔 ザギヴ、その場を立ち去る 〕

オルファウス:
決心がつきましたか。

ザギヴ:
オルファウス様。
私、運命と…闘ってきます。

オルファウス:
主人公…。
あなたの力を貸してあげてください。

〔 経験値とスキルポイント獲得 〕
〔 主人公、ヒルダリアに語る 〕

ヒルダリア:
猫先生から話は聞いてるよ。
エンシャントに行くのね。
送るわ。

ソウルリープ 救済ルート

【 宿屋 】

★発生条件:エンシャントのソウルリープでマゴスを撃退している

ザギヴ:
主人公…?
こんな夜遅くに、どうしたの?

〔 主人公、頭をかく 〕

ザギヴ:
…そう。なかなか寝付けないのは、
私だけじゃなかったのね。
なんだか、少しうれしいわ。

嫌な汗にまみれているわけでもない。
闇のように粘つく悪夢に
さいなまれているわけでもない…。
眠れない夜なのに、こんなに気分がいいなんて、
ちょっと不思議な感じね。

私の中には、長いこと、
マゴスという化け物が住みついていた。
その、マゴスのいた部分がぽっかり
空虚な穴になってしまったようで、
少し、とまどう時があるの。
今晩みたいに、それが気になって眠れないこともある…。

〔 主人公、問いかける 〕

ザギヴ:
大丈夫、心配はしないで。
それとも、私がそんなに頼りなさそうに見える?

〔 主人公、頭をかく 〕

ザギヴ:
こんな感じを味わってるのなんて、
世界中でも私だけかもしれないわね。
空虚だけど、怖くはない。
胸の中を吹きすぎる夜風が涼しいような、そんな感じ…。
今の私は、その空洞が近い内に
埋まることを確信している…。
これが、人間本来の強さなのかしら。

マゴスの空洞を満たすのは、私。
それが満たされて初めて、私は、
ひとりの完全な私になるのね…。
あなたがいてくれなかったら、
こんな感じを味わうことなんて、生涯なかったかもしれない…。

そうね。生涯…なんて重い言葉を持ち出したら、
困ってしまうわよね。フフフ…。
さあ、あなたはもう眠らなくては。
パーティのリーダーが寝不足では、
みんなが力を出せなくなってしまうわ。

〔 主人公、問いかける 〕

ザギヴ:
私なら大丈夫。エンシャントの政庁では、
机についたまま夜明かしすることなんて、
ざらにあったもの。
もう少し夜風に吹かれて、
気分が落ち着いたら部屋へ戻るわ。

〔 主人公、頷く 〕

ザギヴ:
ありがとう。
おやすみなさい、主人公…。

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