エンシャント政庁 玉座(シャリ、ザハク)

【エンシャント政庁前】

シャリ:
ねえねえ、そんなに急いでどこ行くの?
ちょっと僕につきあってよ。
いいもの見せて上げるからさ。

〔 シャリ、エルアザル召喚〕

シャリ:
驚いてる?
倒したはずなのに?
ははっ、僕が甦らせたのさ。
さあ、こいつを倒さないと、
この先には進めないよ。主人公!

〔 戦闘 〕
〔 エルアザル、撃破 〕

ネメア:
闇の世界で、私は知った。
光も闇も、何もかもを無に帰する虚無。
その存在を。
虚無の子シャリよ。
お前は何を望んでいる?
すべてを無に帰することか?

シャリ:
違うよ、ネメア。
僕は虚無から生まれたけど、
僕に命を吹き込んだのは、別のものさ。

ネメア:
お前は、その存在自体が、
謎めいていた。もしかしたら、
敵ではないのかもしれぬ。
だが、お前の思い通りにはさせん。
この大地は、ここに生まれ、
ここで育ち、死にゆく、我らのものだ。

シャリ:
フフフ、ネメア。
もう思い通りになってるんだよ。
僕は、あと少しで、
この時代での役割を終える。
じゃあね。
またあとで会おうね、主人公。

〔 シャリ、消える 〕

ネメア:
…ケリュネイア。
どこまでついて来るつもりだ?

ケリュネイア:
気付いていたの…。
行き着くところまでよ。
たとえ、そこが地獄でも、
どこまでもついていくわ。

ネメア:
ケリュネイア。
お前はここに残れ。

ケリュネイア:
イヤよ!
ついていく!
足手まといにはならないわ!
私だって魔王を倒した勇者のひとり。
閃光のケリュネイアよ!

ネメア:
だからこそ、だ。
お前にはここで、次々わいてくる
ザコどもをくいとめてもらう。
そして、主人公の仲間たちを呼び出してもらう。
これができるのはお前だけだ。
難しい仕事だ。できるか、ケリュネイア?

ケリュネイア:
わかったわ、兄さん。
勇者ネメアの妹に恥じない働きをしてみせる。
主人公、私はここにいるわ。
仲間を呼び出したかったら私に話しかけて。
あとは、たのんだわ、主人公。

ネメア:
主人公、時に猶予はない。
では、行こう。
すべてを終わらせに。

〔 政庁内へ突入 〕

【 ディンガル政庁・玉座前 】

ザハク:
よく来た。だが、徒労だったな。
ここには魔王バロルはおらぬ。
傷を癒すべく、地上で最も闇の深い場所
廃城の玉座へ向かった。
そして、すべては徒労に終わる。
貴様は破壊神の円卓騎士サムスンと
このザハクによって、ここで死ぬのだ。

どうした?
一度倒したはずだとでも言いそうだな。
我らは魔人なれば不死身だ。
愚かな人間の召喚で何度でも具現する。徒労だったな。

急ごう。
我はすべてに徒労を教えねばならぬ。
すべては徒労だと教えねばならぬ。
すべてに例外なく教えねばならぬ。
思い上がった虚無の子や闇の王女、
神、そして無限のソウルにもな。

世にあるものは絶望。
すべての営みは徒労。
貴様らにも死をもって教えてやろう。
我こそは破壊のあとに来るべき虚無、
破壊神の円卓の騎士、一切の営みをあざ笑うものザハク!

〔 ザハク、サムスンと戦闘 〕

ザハク:
愚者の頑迷さで絶望を否定する…か。
笑止だ。虚無は常に貴様らのそばにある。
すべては…徒労だ…。
しばらく眠らせてもら…おう…。

〔 ザハク、サムスン消滅 〕

ネメア:
ゆくぞ、主人公。
どのような運命が待とうと、
進むことしか、私たちには、できぬ。

データに戻る