ラドラスイベント 浮上
ラドラス浮上→着陸ルート
【ラドラス、転送の柱前】
?:
招かざる客が来たみたいだね。
彼女を追ってきたのかな?
セラ:
フン…出たか。
?:
アハハッ、そんなにいきりたたないでよ。
今日は特別な日なんだからさ。
だから、招かざる客だけど
特別に、歴史の目撃者にしてあげるよ。
今、いにしえの魔道文明の大いなる遺産、
空中都市ラドラスが
4人の巫女の力でよみがえり、
大空へと飛び立つのさ!!
〔 ラドラス浮上ムービー 〕
この空中都市ラドラスってね、
こう見えて実は
ものすごく大掛かりな兵器なんだよ。
それこそ、これひとつで大陸が沈んじゃうくらいのね。
…そうだ!! それ、やっちゃおう!
この都市の浮上を願いながら、
それでも死ななければならなかった
多くの悲しい魂たちのために!
今生きるすべての命も、彼らの所へ連れて行ってやろう。
さびしくないようにね。アハハハハ!
あ、もし、僕に…
ご意見ご要望があるなら
この都市の制御の間まで来てよ。
…って、言わなくても君はここまで来るか。
じゃ、今、そこと、この制御の間を直結するよ。
さ、こっちに来なよ、主人公。
【制御の間】
シャリ:
やあ、主人公。
こんな時にまで君と一緒なんて
もうこれは、運命的な何かを感じるね。
ところで、これ、すごいんだよ。
一度巫女達が起動させれば、僕でも動かせるようになってるんだ。
セラ:
…言え。巫女たちをどこに隠した?
シャリ:
今、彼女たちには、
この都市の底にある動力の間で動力になってもらってるよ。
行かせないよ。
言ったでしょ? 君は招かざる客だって。
僕はこれを使ってやるんだ。
それをジャマするのはほっておけないな。
全部終わったあとで
ちゃんと彼女たちも送ってあげるし
先に逝って待っててよ。
〔 シャリと戦闘 〕
シャリ:
フフ…、意外にやるね。
まさか、これだけ力を出したのに
負けるとは思わなかったな。
でも、たぶん君にとって状況はちっともよくなってないよ。
ほ~ら、こんな所で暴れるから、
どっか壊れちゃったんだよ。
あーあ、もう空中都市も終わりかあ。
巫女や、砂漠の民のみなさんも
巻き添えにして墜落だ。
それだけじゃないよ。街に墜落したら…
でも、ま、だいじょうぶかもね。
いざとなれば、墜落前に
竜王様がかけつけてくれるから。
墜落して地上に被害が出ないよう、
これを君たちごと吹き飛ばしにさ。
じゃね、主人公。
セラ:
聞いていたな?
動力の間に巫女がいる。
行くぞ。
この状況を打破できるのは
おそらく彼女たちだけだ。
【動力の間】
動力部、不要生命体、混入
自動排除反応…動作開始
排除終了条件…生命活動停止
動力部、大破…
排除反応、自動終了…
動力部全機能…停止…
エステル:
主人公。
主人公!
主人公!
主人公!!
さすがに今回はものすっごく怖かったよ~。
ボク、ここでラドラスに魔力吸い取られて…、
もうダメかと…あ!!
みんな! 大丈夫!?
エア:
そなたに心配されるほど
弱くはないわ、地の巫女よ。
イークレムン:
まだ少し、体に力が入りませんが…
大丈夫です。主人公さん、
ありがとうございます。
エステル:
空中都市が落下してる…。
このままじゃ、一族のみんなもボクたちも終わりだ。
それにもし空中都市が街に墜落すれば
それ以上の被害が出るだろう。
エア!
魔力を吸い取られて大変だろうけど
一番魔力が強いキミなら…。
エア:
フッ、気軽に言うてくれるわ。
よかろう。制御の間へ転送しようぞ。
【制御の間】
エステル:
みんな、協力してほしい。
みんなの魔力を集めれば
多人数の空間転移も可能なハズだ。
エア、イークレムン、フレアは
主人公と一族のみんなを転移させてここから脱出して。
地の巫女のボクは
空中都市を魔力で操って竜骨の砂漠に突っ込む。
〔 主人公、慌てる 〕
イークレムン:
よいのです、主人公様。
エステル:
よーし! じゃ、行くよ!
……………………。
これ、結構、
集中しなきゃいけないんだ。
悪いけど、出て行ってくれる?
イークレムン:
わかりました。
あなたのお言葉に従いましょう。
エステル、地の巫女よ。
〔 主人公、振り返ってから出て行く 〕
エステル:
…ひどいよ、最後に振り返るなんて。
ボク、キミの方を見ないように必死にガンバってたのに…。
ボク、キミの顔を見たら絶対泣いちゃうじゃないか…。
決心が揺らいじゃうじゃないか…。
〔 フレアがやってくる 〕
フレア:
…エステル…さん。
エステル:
…フレア。
フレア:
…このまま、空中都市の制御を最後までやっていたら
あなたはここでガレキに埋もれます。
…死にますよ。
エステル:
承知の上だよ。
一応、ボクだって巫女だもん。
わかってるよ。
フレア:
あなたは必要とされています。
砂漠の一族の人々や
そして…主人公に。
私なら、誰にも必要とされていません。
私が制御を代わります。
私は…死んでもかまいませんから。
エステル:
フフ、そんなことはないよ。それにね。
今、空中都市を制御し、破壊できるのは
地の巫女であるボクだけなんだ。
フレア:
…そう、ですか。
エステル:
さ、行って。
きっとエアもイークレムンも大変だ。
助けてあげて。
…さよなら…フレア。
ボク、昔は、誰かのために
こんな砂漠に埋もれるのなんて
まっぴらだって思ってた。
それで、ラドラスを飛び出して…。
自分の族長って役割を嫌ってて…。
でも、今、わかり始めてるんだ。
ボクはここで埋もれる。
だけど…
だけど、ボクは、ここでこそ
生きているって言える…。
好きな誰かを守ることができる…。
…さよなら…主人公。
【動力の間】
シャリ:
昔、これを空に飛ばそうと、
たくさんの人が犠牲となり
たくさんの命が空費されたのに…。
…今、これは飛べないまま壊される。
…ゴメンね。
あんなに強い願いだったのに
かなえてあげられなくて…。
【竜骨の砂漠】
イークレムン:
空中都市が…竜骨の砂漠に…
完全に…、沈んだ…。
主人公さん、エステルさんは…
エア:
言わずともよい
水の巫女よ。
言わずとも、
無限のソウルの持ち主ならば
最良の結果を導こう。
さて、精霊の巫女たちよ。
そなたらを、あるべき地へ
帰してやらねばなるまいな。
イークレムン:
では、私は
アキュリュースへ帰ります。
主人公さん、
アキュリュースに来たときには
私の所にも来てくださいね。
フレア:
私は、ウルカーンへ戻ります。
そこにはもう、私の役目は
何もないのかもしれませんが…。
エア:
さあ、そなたも行くがよい。
無限のソウルを持つ者よ。
最後に、礼を言うぞ、
そなたのおかげで、わらわも
未来に希望を見出せそうじゃ。