闇に閉ざされし塔 2

猫屋敷初訪問時

賢者の森

〔森入り口。ゴブゴブ団がいる〕

マルーン:
団長。本当にこの先に
賢者が住んでいる屋敷が
あるんでゴブか?

ガント:
うむ。間違いはないでゴブ。
信じて進むゴブ。

オルナット:
でも噂によると選ばれた者しか
行き着けないと聞いたゴブ…。

ガント:
む、心配ないゴブ。聖杯を得た我らゴブゴブ団が
選ばれし者でないわけがないゴブ。

マルーン:
そ、そうでゴブね。
何か希望が出てきたでゴブ。

イーシャ:
えっ?
なんで、ゴブリンが
人間の言葉をしゃべれるの?

こいつら外見こそゴブリンだけど
ひょっとして新種の魔物かしら?

マルーン:
むむっ、失敬な女ゴブ。
初対面の我々に向かって
あからさまな侮蔑ゴブ。

イーシャ:
やっぱり、このゴブリンたち
人の言葉をしゃべってる!?

主人公、
最近、世界中で
おかしなことが起こっているの。

大地震もそうだし、
隠れ里が魔人に、
焼き払われたって話も聞いたわ…。

ガント:
むっ!? この妄想女。
栄えある我らゴブゴブ団が
村を焼き討ちしたと言ってるゴブ。

イーシャ:
えっ!?
そ、そんなこと
言ってない…。

マルーン:
焼き討ちの罪を
我らにかぶせるつもりゴブね!?
なんでそんなヒドイことをするゴブか?

ガント:
マルーン、
最近、世界中で
おかしなことが起こってるゴブ。

大地震もそうだし、
隠れ里が魔人に
焼き払われたという話も聞いたゴブ。

それでこの妄想女も
気が動転してしまって、
妄想癖がひどくなってるゴブよ。

マルーン:
…そうだったでゴブか。
そういう意味では、この妄想女も
被害者だったゴブね?

イーシャ:
もう! 被害者違う!!
って言うか、それ、
さっき私が言ったこと…!

マルーン:
それにしてもこの妄想女の
礼儀知らずにもほどがあるゴブ!
団長、どうするゴブ?

ガント:
よし、マルーン。
お前がひとつ懲らしめてやるでゴブ。

マルーン:
ええっ!?

オルナット:
親分、
こんなところで争っても
幸せにはなれないでゴブ。

賢者様の屋敷を
探すのが先ゴブ。

ガント:
む、それもそうゴブ。
こんな妄想女にかまっていては
時間の無駄ゴブ。

我々には崇高な目的があるゴブ。
無礼な人間どもは
こっちから無視するゴブ。

よし、いくゴブ!
ゴブゴブ団の幸せに向かって、
全速前進ゴブ!

イーシャ:
あっ、見て。逃げるわよ!
追ってみましょ!

〔ゴブゴブ団を追いかけて森の奥へ〕

猫屋敷

オルファウス:
おや、お客様ですか。
珍しいですね。

〔主人公 説明〕

オルファウス:
なるほど。人間の言葉を
しゃべるゴブリンですか…。

彼らを追って、この屋敷に
たどり着いたのですね?

私よりもそのゴブリンたちに
詳しい者がいますよ。

まあ、ここで立ち話もなんですから。
お入りください。
お茶でもいれましょう。

屋敷の中

オルファウス:
なるほど。主人公の話は
よくわかりました。

ネモ:
なんだ、コイツは?
怪しい匂いがプンプンするぜ。
たとえるなら、ガーゴイルのよだれと
リッチの死臭が混じり合ったような感じかぁ?

オルファウス:
お客様を前にして
意味不明なたとえは
やめてもらえますか、ネモ。

すみませんね。
あまり気になさらないでください。
まあ、そのゴブリンたちはともかく、
主人公の話は
なかなか興味深いですね。

魔道の塔で目覚め、それ以前の
記憶がないというのは……。

ネモ:
マジで当たり前だ。こいつはヤバイ。
禁呪よりも破壊的な何かを
もたらしそうな…。

オルファウス:
あなたは聖杯の件があったのに
まだ懲りていないようですね。

じつは人語を解するゴブリンたちも
もとを正せば、
このネモの仕業なのですよ。

ネモ:
フフン。今でこそこんな格好だが、
俺様は、破壊神の円卓騎士の
ひとりにして最強の魔人、
その名も高きネモ様よ!

オルファウス:
なぜかネモはこんな姿が
気に入らないらしく、
もとの姿に戻るために、
あのゴブリンたちを操って
聖杯を盗ませたのです。

ネモ:
それで途中までは順調だったんだが
あのゴブリンども、
いらねえ知恵つけやがって。

こんな身体でなかったら
八つ裂きにしているところだな。

オルファウス:
くすっ。
彼らが聖杯を持って逃げたんですよ。
首謀者よりも賢い子たちですね。

この世に12あるという闇の神器。
そのひとつが禁断の聖杯なのです。
その名の通り、闇の神器は
闇に落ちた破壊神、ウルグの復活に
用いられる魔道器と伝えられています。

だからこそ闇の神器には、
途方もない力が秘められています。

なぜ私が、あなたにこのような
話をするのか不思議そうですね。

自分が何者なのかも知らない
主人公にこういうことを
言うのもなんですが……。

あなたの中に眠っている
無限のソウルと、闇の神器は
無関係ではない気がするのですよ。

申し遅れました。
私はオルファウスと言います。
この猫屋敷の主です。

あなたがこの館を訪れたのも
何らかの意味があるのでしょう。

偶然でここにたどり着くことは
決してありませんからね。

すでに闇の神器をめぐって
さまざまな人の思惑が
絡みあっています。

人々の思惑は時に事件を起こし、
時に悲劇を生むかもしれません。

それにあなたが巻き込まれることも
あるでしょう。

ですが、彼らの意志や理念に
ふれることで主人公が
気づくこともあるはずです。

人々と語らい、その思いに触れる中で
あなたが求めているものも
おのずと見えてくると思いますよ。

転送機の前

オルファウス:
ま、それで、微力ながら
お手伝いしようということで…、

この子でも役立ててもらおうかな、
と思うんです。

この転送機は
世界中のたいてい所から
仲間を呼び出せるんです。

〔イーシャを呼び出す〕

イーシャ:
えっ…!?
いったい、どうなってるの?

オルファウス:
逆に、別れたい仲間を
望むところに送り出してやることも
できます。

たぶん、この子は役に立ちますよ。

あなたが将来、旅の途中で人と出会い、
仲間を増やしたときなんかにね

〔イーシャ 隣の部屋から出てくる〕

イーシャ:
ど、どうなってるの、これ!?

〔説明〕

オルファウス:
…というわけでですねえ。

一緒に旅する仲間を
変更したくなったら
この猫屋敷に来てください。

で、これだけのモノを提供する代わりに
ひとつ、頼まれてほしいことがあります。
聞いてもらえますか。

〔主人公 尋ねる〕

オルファウス:
ありがとうございます。
では、お話ししましょう。

先ほどお話しした闇の神器、
禁断の聖杯に関することですが…。
じつはその聖杯を狙っている
魔人がいるんです。

ネモ:
破壊神ウルグの円卓騎士
アーギルシャイアだ。

アーギルシャイアは、強い合成怪物を
作って、世界をおもしろ半分に
破壊しようと考えてやがる。

オルファウス:
アーギルシャイアは、その合成怪物を
作るための知識を、禁断の聖杯から
得ようと、ねらっているんです。

彼女は気まぐれで残忍です。
この前も闇の神器を奪うために
村ひとつを焼き払ってしまいました。

そんな悲劇を繰り返さないためにも、
あなた方に
聖杯を取ってきてほしいのです。

〔了解する〕

オルファウス:
ありがとうございます。

イーシャ:
でも、聖杯をおうにしたって
あのゴブリンたちの行方について
何か手がかりがないと…。

オルファウス:
ネモの話だと、彼らはエンシャントに
向かったそうです。

イーシャ:
そうね。
人間の言葉をしゃべるゴブリンなんて
どうしたって人目につくでしょうし。

酒場なんかで情報をあつめれば、居場所もつかめるかも。

オルファウス:
聖杯はここに持ってきてくれれば
私が預かります。

もっとも、私が信用できないなら、
あなたが責任を持って
預かっていてくれてもかまいません。

そのあたりの判断は
あなた方にお任せします。

それにしても、無限のソウルを
持つ者ですかぁ…。

竜王が目覚め、闇の門が開き、
そして無限のソウルの
持ち主が現れる…。

運命の女神も
本当にいたずらですねえ。
くすくす…。

…いや、これは失礼しました。
ただの独り言です。

すみません。
私ばかり話してしまって。
質問があればどうぞ。

無限のソウルとは

オルファウス:
おや、なかなか耳ざといですね。
フフ、今はまだ秘密です。

おいおいわかりますよ。
とりあえずはギルドで
仕事をしていってください。

他人のために働くことで、
魂を成長させていけば
いずれ、わかってきますよ。

転送機について

将来、旅の途中で出会った仲間を
呼び出すための装置です。

一緒に旅する仲間を
変更したくなったら
この猫屋敷に来てください。

一緒に旅をしたい仲間を呼び出したり
別行動を取ることを決めた仲間を
送り出したりできますよ。

闇の神器について

破壊神ウルグの復活に
用いられた強力な魔道器です。

12種類あるといいます。
禁断の聖杯は
その中のひとつですね。

禁断の聖杯については
今、ゴブゴブ団という
3匹のゴブリンが持っています。

とりあえずは、
エンシャントを探してみると
彼らに会えると思いますよ。

ネモについて

ここにいるブサイクな猫です。
口は悪いですけれど
無害ですよ。

もともとは老人星の精霊で
天空の賢者とも呼ばれていましたが
地上に落ちて、魔人になりました。

破壊神の強力な魔人、
12人の円卓騎士のひとりで
名前を知るものの異名を持ちます。

円卓騎士には他に
アーギルシャイアなどがいますね

アーギルシャイアについて

破壊神ウルグの円卓騎士のひとりです。
妖艶な美女の姿をしています。

きわめて、気まぐれで残酷です。
すでに神器を手に入れるため
ミイスの村を焼き払っています。

究極生物を作ろうとして、
その製法を神器、禁断の聖杯から
得ようと、聖杯をねらっています。

円卓騎士は他に
うちのネモなどがいますね。

もう質問はありません

そうですか。

ま、こんな感じですかね。
わかっていただけましたか?

主人公。
世界を巡って、人に出会い、
仲間を作ってください。

その中で世界は
様々な顔を見せてくれるでしょう。
自由な旅を!

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