地図にもない村 1

はじまり~襲撃

ナレーション:

広大な大地、バイアシオン大陸。
そのあまりの広大さゆえに、
地図にも記されず、旅人にさえ
知られることのない、小さな村がある…。

村の名は、ミイスという。
そこにあるのは、小さな神殿と、森と
穏やかな日常くらいのものだった。
大いなる魂の物語は、ここから始まる……。

★★冒険スタート時・データ

所持金 : 200G (ミイス)
日付 : 神聖暦1201年9月26日

登場時キャラクターデータ :

【 ロイ 】
LV 19  HP 348  MP 70
Brave 3 Kind 8 Search 2 Belief 3 Wild 1 Cool 2 
STR 63  VIT 54  INT 27  MIN 18  AGI 60  DEX 63
初期ソウル : アルバレスト

【 セラ 】
LV 7  HP 133  MP 33
Brave 6 Kind 8 Search 0 Belief 0 Wild 5 Cool 0
STR 29  VIT 28  INT 15  MIN 12  AGI 23  DEX 21
初期ソウル : マイティブロウ
 

【 村はずれの森 】

〔 ロイが一人たたずんでいる。主人公登場 〕

ロイ :
主人公か。

〔 主人公、身振りで尋ねる 〕

ロイ :
魔物に襲われたケガ人なら心配ない。
今、父上が神殿まで運んでゆかれた。

それにしても…
村の近くにまで魔物がうろつき始めるとはな…。
元気の薬が足りなくなるかもしれない。
少し集めて帰ろう。

〔 主人公、頷く 〕

ロイ :
ハハ、頼りにしているぞ主人公。

〔 主人公、薬を探す 〕

ロイ :
集め終わったか?

★ちょっと待って

ロイ :
そうか。集め終わったら言ってくれ。

★はい

ロイ :
そうだな。このぐらいで足りるだろう。
父上も神殿でお前のことを心配しておられよう。

〔 主人公たち、広場から出ようとする 〕

ロイ :
待て、主人公。
魔物の気配がする。

〔 魔物出現。ロイ、身構えて 〕

ロイ :
準備はいいか、主人公。
心配するな。訓練と同じでいい。兄がついている。
…ゆくぞ。

〔 戦闘開始 〕
〔 撃退。主人公、剣を収める 〕

ロイ :
大丈夫か、主人公?
破壊神の復活の時が来たら
魔人どもが神器をねらってくる。
そのときはお前も、神器を守る一族のひとりとして
魔人や魔物と戦わねばならない。

〔 主人公、頷く 〕

ロイ :
…そうだな。もう、お前も魔人と戦う力を身につけるために
修行の旅に出てもよい年頃だな…。

〔 アーギルシャイア、背後から登場〕

ロイ :
セラ?

アーギルシャイア :
ごめんなさい。
少しいいかしら?

ロイ :
(…いや、違う。女だ。)

アーギルシャイア :
あら…。くすっ。
素敵なお兄さんとかわいいコね。

ロイ :
…どうなされたのですか?
女の方にこの森は危険ですよ。

アーギルシャイア :
実は、探し物をしているの。
とても大事なものなのよ。

ロイ :
何を探しておられるのです?

〔 アールシャイアが笑い、瞬間移動でロイの前へ 〕

アーギルシャイア :
……よ。

〔 ロイ、アーギルに背を向けて離れる。背を向けたまま 〕

ロイ :
…知りませんね。

アーギルシャイア :
くすっ。そう…。それは残念。この女の記憶を手繰っていくと、
確かにこの近くにあるはずなのに…。

ロイ :
記憶を手繰る…?

アーギルシャイア :
そちらもお気をつけて。
この辺りは危険ですから…。
くすくす…。

〔 アーギルシャイア、消える 〕

ロイ :
(似ている……。)

ロイ :
…なんでもない。
父上も心配しておられよう。
朝のうちに神器の神殿に戻るぞ。

【 ミイス村入口広場 】

村の女の子 :
あ、ロイさまと主人公さまだ!
主人公さまー!

主人公さまー。おかえりなさい。
お疲れさまでしたー。

〔 幼なじみの青年、女の子と主人公の間に割り込む 〕
〔 女の子が拍子で尻餅をつく 〕

幼なじみの青年 :
主人公、無事だったんだ…。
よかった…。

きれいなお姉さん :
魔物に襲われた人なら
ダディアス様が治療してくださったわ。
さすがノトゥーン神に仕える神官ね。

幼なじみの青年 :
なあなあ、主人公。
魔物、どうだったんだ?

ロイ :
ハハハ。
主人公、大した人気だな。

きれいなお姉さん :
神器の守護者として、修行の旅に出てらっしゃる間に
ロイ様は人気が下がったのよ。

幼なじみの青年 :
その間、主人公がこの村を守ってたからな。

ロイ :
やれやれ。
主人公、人気者はつらいな。
私は一足先に神殿に戻っている。
なるべく早く戻ってこい。
それに朝も早い。静かにな。

〔 ロイは、尻餅をついている女の子を助け起こして、神殿へ 〕

きれいなお姉さん :
ねえ、いったい最近どうなってるの?
ここは神器を守る村。
結界に守られていて、魔物なんて、近寄れないはずよ。

幼なじみの青年 :
なあなあ、魔物と戦ったのか?
ケガはなかったか?

村の女の子 :
あー!! もう!!
主人公さまがおこまりでしょ!!

幼なじみの青年 :
ちぇ。

村の女の子 :
さ、主人公さま、
しんでんで
お父上さまがお待ちですよ。
あとで魔物のおはなし
きかせてくださいねー。主人公さまー。

〔 ここから主人公、自由に行動できる 〕

★再度話かける

幼なじみの青年 :
主人公。無事でよかった…。
魔物騒ぎで森に行ったってから
俺…、寝てらんなくって…・
でも、無事でホントよかったよ。

きれいなお姉さん :
魔物がこんな村の近くの森にまで…。
心配で、ゆっくり寝てられないわ。

【 神殿へ続く石橋 】

気弱な巫女 :
父なる天空神ノトゥーンと
愛の神ライラネートのご加護あらんことを。
主人公様、よくご無事で。
さ、早く神殿へ。
お父上のダディアス様が心配なさっておられますよ。

ベテラン兵士 :
主人公様、お帰りなさいませ。
おケガは?
ご無事で何よりです、
お父上のダディアス大神官が神殿内でお待ちです。

【 ミイス神殿 】

ダディアス :
おお、主人公。
戻ったか。ご苦労だった。

〔 突然地震が起こる 〕

ダディアス :
な、何事だ?

〔 ムービー挿入。竜王の咆吼が響く 〕

ロイ :
…父上、今のが竜王の覚醒…
その第一声でしょうか?

ダディアス :
うむ…。
この世が乱れるとき竜王が覚醒すると言われておる。
つまり、乱世の原因を除くべく目覚めるというのだが…。

ロイ :
この地は神器を守るための結界があり、
魔物は近寄れぬはず…。
それが先ほども森で遭遇いたしました。
このことも関係あるのでしょうか。
破壊神ウルグの復活の時だとしたら…。

ダディアス :
もしそうならば、ゆゆしき事態だ。
ロイ、あの森を調査するのだ。

ロイ :
わかりました、父上。
主人公も、連れていってよろしいでしょうか?

ダディアス :
ならぬ。
主人公は未熟だ。危険すぎる。

ロイ :
父上。もう、主人公も修行に出してもよい年頃。
私も一緒に参るのです。ご安心を。

〔 ダディアス、首を振って悩む 〕

ダディアス :
…ロイがそこまで言うならばよかろう。
主人公も行くがよい。
お前も、兄、ロイのように、神器を守れるだけの力が必要だ。
いずれお前も修行に出ることになろう。
これはその予行と思うがよい。
ロイとともに調査に行くのだ。

冒険者は万事に備えることが肝心だ。
復活の真珠を持っていくとよい。

〔 復活の真珠をもらう 〕

ロイ :
では、私は村の広場で待っている。
用意ができたら来てくれ。

ダディアス :
心配はいらぬ。
ロイがついているのだからな。
フフ…、私も親バカなことだ。

★再度話しかける

ダディアス :
どうしたのだ。
ロイとともに村の外の森を調べてくるがよい。

ダディアス :
私はよい子供たちに恵まれたものだ。
万一、今ここで私が死んでも
神器のことは安心して任せられる。
万一の話だ。
そのような顔をするでない。我が子よ。

〔 神殿を出る直前で 〕

ダディアス :
…主人公。
これを、ロイに渡してほしい。
ロイには苦労をかけているからな。

〔 ダディアスから護符を受け取る 〕

主人公…。
お前もロイと同じように、
神器の守護者となるべく
修行の旅に出る年になったのだな…。
フフ、わたしらしくもない。
こんなことを言うようではいかんな。
…強くなるのだぞ。

【 竜王の咆吼後、ミイス村 】

ベテラン兵士(パターン1) : 
今の地震といい、
最近うろつきだした魔物どもといい、
魔人が神器をねらっているのでしょうか?
しかし心配はご無用ですぞ。
きっと天空神ノトゥーンの加護があります。
このじいもついておりますしな。

ベテラン兵士(パターン2) :
ロイ様ですか?
もう、広場か森に行かれたのでは?

ベテラン兵士(パターン3) :
主人公様もロイ様も
このミイスの村の大神官ダディアス様も、
神器の守護者と呼ばれるご一族。
闇の神器という危険な宝物を
破壊神の騎士と呼ばれる魔人どもから
守るのがお役目なのです。

ベテラン兵士(パターン4) :
神器とはどういうものかは、
その時期が来ればお父上が教えてくださいますよ。
こればかりは神器を守る神官家にのみ
伝わる秘伝ですからな。
じいも存じませんのです。

ベテラン兵士(パターン5) :
主人公様もロイ様も大神官ダディアス様も、
このミイスの村の神官家の方々はみな
闇の神器という危険な宝物を、
破壊神の騎士と呼ばれる魔人どもから
守る宿命を負っておられるのです。

気弱な巫女(パターン1) :
私もこの神殿の神器が
どのようなものかは存じません。
隠れて伝わる伝承では記憶を失うかわりに
すさまじい力を手に入れられるとか…。

気弱な巫女(パターン2) :
主人公様に
愛の神ライラネートのご加護を…。
そして、主人公様の敵に
天空神ノトゥーンの裁きのいかづちを…。

気弱な巫女(パターン3) :
このミイスの村は
闇の神器を闇のしもべから
守るための隠れ里…。
闇の神器は破壊神の復活に使われるもの。
だから、破壊神のしもべがねらうのです。

町のお婆さん(1) :
今の地震といい魔物騒ぎといい…、
天空神ノトゥーンさまがお怒りなのかのう…。
ロセンでは悪い王が民をいじめておるからのう。

町のお婆さん(2) :
今の地震といい魔物騒ぎといい…、
主人公様、世界は滅ぶのではないですかのう。
リベルダムでは魔物を改造して
戦争のための道具にしておるそうですじゃ。
これでは神様もお怒りでしょうのう。

町のお婆さん(3) :
今の地震といい魔物騒ぎといい…、
天空神ノトゥーンさまがお怒りなのかのう…。
ディンガルでは皇帝が
世界を救った勇者ネメア様を
いじめておるというからのう…。

幼なじみの青年(1) :
魔物の出現に続いて地震かよ。
いよいよ、お前たち神器を守る一族の
出番ってわけだ。
ホントに大変な家に生まれちまったな。
ま、がんばれよ。
お前なら神器を守り通せるさ。

幼なじみの青年(2) :
ロイ様の持ってらっしゃる剣、
カッコいいよなあ。
聖剣・日光って言うんだってな。

幼なじみの青年(3) :
お前たち神官家ってさ、
このミイスにある神器を守ってるんだよな。
…ところで、神器ってなんなんだ?
どんなもんなのんだ?

村の女の子 :
お…おっきなじしんだったね!
わ…わたし、びっくりしちゃった。

きれいなお姉さん :
魔物に続いて地震…。
いったいどうなってるのかしら。

気弱な村人(1) :
ロイ様の持っておられる探検は
日光という聖剣らしいですな。
修行の旅の途中見つけられたとか。

気弱な村人(2) :
ロイ様は修行の旅から戻られて
いっそうたくましくなられましたな。
少々魔物がうろついたところで、
ロイ様と主人公様がおられれば安心ですな。

気弱な村人(3) :
主人公様もロイ様のように、
神器の守護者としての実力をつけるため
いずれは旅に出られるのでしょうなあ。

【 村の出入り口 】

〔 ロイが後ろから駆け寄ってくる 〕

ロイ :
遅くなってすまない。
神殿で取ってくるものがあったのでな。

〔 主人公、ロイに何か渡す 〕

ロイ :
ん?
父上が、私に…?
護符か。ありがたい。

〔 経験値とスキルポイント入手 〕

ロイ :
主人公も、ご苦労だったな。
主人公のおかげで、父上の気遣いの心が
よく伝わってきたよ。
よし、では行こうか。

〔 村を出る 〕

★一度村に戻ると

ロイ :
どうした?
調査の前にやり残したことがあるのか?

〔 主人公、頷く 〕

ロイ :
ならば行ってくるといい。
私はここで待っている。

〔 再び話しかける 〕

ロイ :
もう大丈夫か?
ではミイスの森を調査しに行くぞ。

データに戻る