MEMO

人質の使い方:竜教神官編 編集

一応ラストバトルネタなので、続きにしておきます。
(ちなみに内容はいつものごとく、私の勝手な妄想です)

* * *

ラストバトルでノエルをけしかけるナーシェスの台詞
「人間の持つ哀れみの感情とやらで命を絶つ気になるかもしれんな、フフフ」

いつ見ても悪役めいているというか「小役人めいてるなー」と思います(笑)
言葉は悪いですが安っぽい二流悪役っぽさがナーシェスらしくて(一流ではないというところがポイント)、続く「あんたの言いぐさは聞くに堪えないんでな」と、とどめを刺すレイヴン込みで好きです。

ノエルに対してはカフィンとレイヴンを人質にとっている形ですが、主人公に対してはノエル(+カフィン&レイヴン)を人質にとって脅しをかけているわけで。ナーシェスはこの時点で主人公の動揺を誘うことで主人公の敗北を狙っている=ノエルと主人公を比べたとき「ノエルは負ける」という判断を下していると思います。

これは「ノエルを道具として見たとき、道具としての性能の高さは主人公のほうが上」と見切りをつけたのか「ノエルの人間性、優しさ(甘さ)を踏まえたうえでこれ以上彼女にこの役は無理だ」と踏んだのか。

ナーシェスは表向きは前者に見えるけど、案外人間の心というものを(エルフ的色眼鏡越しながら)計算に入れているので、おそらく道具としてより人間性を見てノエルを判断した気がします。だからこそ主人公に上記のような台詞を投げていると思う。
というか「人質をとる」という策自体が、相手の心情を利用するものなので、人間性を見ていないととれない策ではあるのですが。


エルフが人間を人質にとって・人間を脅す――という構図は不思議な感じがします。
この違和感というか可笑しさがナーシェスという存在の裏づけになっている気がしてます。

ナーシェスは悪役的言動が多いですが、エルフという種族特性を考えたら、かなり珍しいタイプと思います。エルフは多種族を見下す傾向があるようですが、それは排他性によるもの「劣等生物とは係わり合いになりたくない」という「距離を置く」心理によると思うので。
こうして積極的に人間を利用する悪役ポジションなエルフというのは新鮮で(笑)

「エルフの竜教神官は珍しい」とエルファスにも指摘されていますが、確かに自族至上主義であるエルフは特定の宗教はもたない気がする(自然信仰はあると思いますが、エルフのためのエルフ教みたいなものじゃない限り、宗教自体を必要としないような気がするんです)。
人間と同じように竜教信者という時点で、かなりナーシェス変わり者なのでは……?

エンサイのナーシェス設定で、過去の思い人アリアロのことが少し触れられているのですが、もしかするとその辺りに理由があったりするのかもしれません。そういう過去や設定を含め、ナーシェスがどうして竜王の配下となったのか――世界の均衡を維持することへの使命感や理由を、シナリオで示してくれてたら嬉しいなーと思いました。


ナーシェスは「こういう気質のキャラ」というよりは「こういう役柄を背負っていくキャラ」という感じがします。自分で自分を演じているような気配も時々見える。

知らず、ノエルが無限のソウルとして利用されているように、ナーシェスもノエルを裏で操っている竜王神官として踊らされているような。この辺が「小役人めいた」という印象の一因だと思う。
ただ……もしかしたら踊らされているという自覚を自ら封印して、踊っているのかもしれません。
千年越えて生きているエルフです。様々なものを見て、様々なものを経験して今に至っているわけで。

いつかそういうナーシェスのドラマも見たい。



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