MEMO

オリンピック・フィギュア男子 編集

さすがに連日夜明けまで観戦というわけにはいかず、
録画やニュース放映になってしまってますが、
オリンピック、観戦中です。

そして今頃になっちゃったんですが、
フィギュアスケート男子、メダル決まりましたね……!
ツイッターで少し呟いたんですが、
見ているだけで胸がいっぱいになっていまう演技ばかりで、
なかなかそれを言葉に置き換えることができず、今頃の呟きになりました。

男子はまさに四回転合戦。
かつてないほどハイレベルな激戦だったと思います。
それぞれがそれぞれの意地と誇りと願いををかけて、
「メダルに」というよりは「自分自身のベストに」果敢に挑む姿が見れて、
本当によい試合だった、と思います。

たくさん魅力的な選手が出場し、
また個人的に応援していた選手の多くが、
今期での引退を表明しているソチ五輪。
思い入れも感慨もひとしおでした。

羽生くん、金メダルおめでとう!!
そして、選手のみなさんお疲れ様でした……!
以下、ツイッターの投稿と同じですが、
記録用にこっちにも書いておきます。


・日本男子、金メダルの羽生君はもちろんだけど、
三人とも入賞ってすごくないですかー!!

・町田樹選手
初オリンピックで5位ですよ! すごいことだと思う!
エデンの東は、本人明言してますが、
この人の良いところが凝縮されたプログラムで、大好きです。
しっとりとした雰囲気ある滑りと透明感。
表現力のある選手でしたが、どちらかというと演技性のものと見てました。
こういう、象徴性を見事に表現する姿を見て、一皮むけたんだな、と思いました。
ここ1,2年で本人の気構えからか、器が大きくなった気がする。
(伸びた、うまくなった、というよりは、自分自身を見いだした……そういう印象があります)
フリーの火の鳥も、終盤に向かって盛り上がっていく姿が、本当に、鳥みたいでした。
もうあと2分あったら飛翔してたよ(笑) それくらい後半どんどん良くなっていて。
独特の感性と世界観を持っている選手だし、 引き出しも多そうだし、
これが最初で最後の五輪なんて、本当に惜しいです。
火の鳥みたいに灰からよみがえって進化できそう。
今の町田君なら、本当に、いろんなものが表現できそうなので、
もっといろんなプロ見てみたいなあ。

・高橋大輔選手
本当に、本当にお疲れ様でした。
様々な苦難や不運に見舞われながらも、決して文句を言わず、
いいわけもせず、果敢に4回転に挑んだ姿、忘れません。
今の日本男子の高水準があるのは、この人の存在があったからだと思う。
特にフリーの演技、途中からの吹っ切れたような笑顔がもう……
芸術の地平というか彼岸をみたような気がしました(笑)
メダル争いも順位も忘れて、ただこの大舞台で最後の演技を、
これまでのスケート人生を天に捧げるような、
あの不思議な空気感に、思わずもらい泣きしました。
冒頭のジャンプでこれまでの4回転へ苦難の道を思い、
細かなステップに沸かせてくれた名プログラムの数々を思い出し、
なめらかなつなぎ に彼特有のしっとりとした色気を感じ、
最期のコレオステップで、ああ最後なんだ…と感無量になった。
本当に、過去のプログラム思い出したんだよ!!
スケートで走馬燈現象なんてはじめてだ……。
踊りは天性の部分が大きいそうですが、才能があるって、すごいことですね。

・羽生結弦選手
すごくすごく成長していると思ってたけど、
まさか、金メダルとっちゃうなんて!!!
その柔軟な吸収力で、大舞台でどんどん羽ばたいていく子ですね。
安定感と華のあるSPも好きですが、今回のFS、好きです。
技術的にはミスがあったのですが、演技としては、今期で一番よかった気がします。
本当に『ロミオとジュリエット』の物語がみえたというか。
冒頭、4回転サルコーに挑む姿が漢でした。
そしてラストのステップが本当にロミオでした…
2年前の鬼気迫る形とは、また違った盛り上がりと美 しさがあって。
若さと、若さだけじゃない凛とした芯の強さ。
高い技術力だけではなく、真摯なその姿勢が好きです。
金メダルおめでとうございます!


そして感慨ひとしおな外国人選手。
今期でおそらく見納めになってしまうだろう選手たちの、
最後の演技、そして、良い笑顔が見れて、嬉しかったです。

・エフゲニー・プルシェンコ選手。
団体でのフリーの曲が、ザ・ベストオブ・プルシェンコで、
「相変わらずやりたい放題だ……(※褒め言葉)」
と思ったのは、たぶん私だけではないと信じています(笑)
が。プログラムの精度や評価云々を抜きにして、
フィギュア団体戦の、あの演技を見て、
「ああ祖国開催の五輪だし、もう一度、この舞台で、滑りたかったんだな」
とそれだけを強く感じました。
この人はもう、メダルを取りたい、ではなく、
オリンピックで有終の美を飾りたい、だったんだろうと。
競技者として再び氷上に戻ってきた彼は、
本当に存在感と華があり、何より、幸せそうだと思いました。
シングルも見たかった……。ですが、そのあとのコメント
「神様にもう終わりにしなさいと言われた気がする」
(みたいな言葉でしたよね?)が印象的でした。

一流選手の言葉は大きくて重いです。
競技者として、一番盛りの時……その頂点を極め、最高の栄光に輝いたときに、
すっぱり潔く辞める、というのも一つの花道だと思いますが、
その一方で成績や順位ではない満足を求めることがあってもいいと思います。
人間の持つ技術の、最高値を見せることだけではなく、
アスリートとしての生き様をみせることは、
スポーツというものの存在意義や象徴性を、見せてくれるようにも思うので。

・ジェレミー・アボット選手
団体戦ショートに出場し、思った演技ができず、悔いが残ったと思います。
だから、シングルSPの激突の時には、こっちも息を呑みましたが、
そのあとの復活劇がもう……。・゚・(*ノД`*)・゚・。
きりっと顔つきまで変わって、奇跡のような立て直しに、
スポーツはドラマよりもドラマチック、と改めて思いました。
FSでは演技構成を少し落として演技をしていましたが、
終わった後、すがすがしい、そしてアボット選手らしい、
気品あふれる姿が見れて良かったです。
できれば笑顔で帰って欲しいと、団体後ずっと思っていました。
出来ることを精一杯やった誇りを胸に、残りの競技生活を走り抜けて欲しいと思います。


・ブライアン・ジュベール選手
お帰りジュベール!!! そしてお疲れ様!!
……いやああもういい演技だったわ!
フィギュア男子には、いろんなタイプのスケーターが居ますが、
この人の、豪快な、がっつんがっつん力強い四回転が大好きです。
見ているとものすごく爽快感あるんです。
「スピンなんか知るか俺はジャンパーだ!」っていうあの潔さが大好きですよ(笑)
特に今回のオリンピックは……これこそジュベール!って感じに満ちあふれてました。
自分が何者であるか、を改めて証明してくれたような演技でした。
この人も、プルシェンコ選手同様、なんだか立ち位置が違っていた気がします。
メダル争いや点数評価とは、違う場所に居たというか。
すごく、落ち着いた、穏やかな顔が印象的でした。
現四回転合戦の、その前の世代から、頑張ってきた勇者の一人。
あらためて、お帰りなさい!! そして幸せな時代をありがとう。

・パトリック・チャン選手
個人的に、今回の金メダルは、この人だと思ってました。
それは得点がとか、これまでの実績とか、そこではなく、
この人の、今期のプログラムが大好きで、かつ本気を感じさせてくれたので。
チャン選手のフリー『四季』、密度の濃い、
五輪シーズン勝負への意気込みを感じるプログラムで、大好きでした。
これ、初めて見たとき、「やばい本気だ」と思ったんですよね。
最初から最後まで、ぎっしり詰まっていて一度も休むところのない高密度、
ジャンプは言うまでもないですが、
あの曲調に合わせて、身体全体を動かす高難度、
運動量も半端じゃないはずで、実際試合後は息を荒げてたし。
いつもだったら、「もっと軽い」というか、
挑戦するよりは、演じる、こなす、イメージがあったんですよね。
それが今回は一転して……見た瞬間、うわあ……と思いました。

なんというか、チャン選手は、
すいすーいって軽やかに滑っちゃうし、難しいことを難なくこなしている(ように見える)し、
本人も「俺は凄い」「俺は強い」っていうのを隠さないから(笑)
うますぎて強すぎて、腹が立つ!ってところもあるんですけど、
この人は見せかけよりも、ずっと負けず嫌いで、ずっと努力家だろうと思ってます。
何より GPフランス大会の、完璧に近いあの演技を見ているので……。
羽生君の金メダルを祝福する気持ちとは別ベクトルで、
「あの神業みたいな演技をして、金メダルをとると思ってた」
という自分がいたようです。
(彼が銀で、思った以上にショックを受けた自分がいました。好きだったんだね私)
この人もまた、今の男子フィギュアの四回転合戦と
高い技術への挑戦の立役者の一人だと思うので、
ぜひとも次の五輪でカナダの呪いなんて吹き飛ばして、頂点を目指して欲しいです。

・あとは書けなかったけど、
アモディオSP頑張ったね! 懸命に戦ったよ!! とか
ミーシャ素敵! ジョニーの後を継いで欲しい とか
トマシュも引退なの!? もう見れないの、 とか
デニスくん、銅メダルおめでとう! カザフスタンの英雄だね、とか
ブラウンくん、乙女ちっくでかわいいーーー! とか。
そんなことを思ったりもしてました。お腹一杯の男子のフィギュアでした。

ひとまず連日深夜(つか夜明けまで)起きていられないので、
アイスダンス&シングル女子は録画観戦です……。



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