MEMO

ミイス話に追加。 編集

ミイス話に一つ追加しました。 → 『記憶』

サイフォス登場後~の続き物の話の一幕目です。
単体でも読めると思います。
あとこの話の没になったものを、そっとゴミ箱に投下しました。

以下この話のネタ晴らし&サイフォスイベント考察もどき。
お時間ありましたらどうぞ。

ミイスイベントって、結構途中経過すっ飛ばして、怒濤の展開で進みます。
そこはまあ、ゲームのお約束+尺の都合(笑) でOKなのですが、
お話の場合、その辺どうしようかなと思いました。
個人的に入れたいなと思っていたものがあって、

・サイフォス=ロイである。
・サイフォスはアーギルと共にいる(アーギルによって差し向けられた)
・ロイが記憶を失ったのは、闇の神器・忘却の仮面のせいである
 (=ロイがサイフォスになったのは忘却の仮面のせいである)

この3点はセラとミイス主(特に彼女の方)に知っておいて欲しいな、と思ってました。
イベントだと、その場その場で判明していく感じですよね。
でも心構えがあるのとないのとでは、心情が全然変わってくる気がする。
というわけで、ああいう話になりました。
一つの話でやろうと欲張らなきゃ良かったか…でもそれこそ尺の都合が(笑)

中身としては、筋だけで面白味にかけててすみません。
うちは昔からこういう地味な感じです。


 * * *



さて、ここからは少し考察というかネタ探し的なことですが、
上記三点、ゲーム内ではどういう形で提示されるのか、ちょっと考えてみました。
(あとでジルネタとして別記事で分離するつもりですが、
SSのネタ晴らしにもなってしまうので、今はここで)

1)サイフォス=ロイである。
これは、ゲーム内で実際に分かるイベントがあります。
サイフォス登場 → なんだかとっても怪しい → 月光かざして、お兄ちゃんだろ!!
ただしセラ曰く 「今は何も言わん。だが状況はお前の考えている通りだ」
ロイだと名言しないで、あくまで主人公(プレイヤー)に察しろと言ってます。


2) サイフォスがアーギルと一緒にいる
(=アーギルによって差し向けられた・アーギルと共謀している)

これは……具体的に明示されないんですよね。

・オルファウスの「アーギルシャイアはティラの娘を~」の台詞と
・サイフォスの「あの方もお喜びに」「しゃべるゴブリンと会って倒した」
・サイフォスからの手紙「ある女の支配下にある」で察しがついて、
・虹色の山脈でご対面 → 確定というところでしょうか。

あとはもう一つ、セラのPT入りイベント・ティラの娘退治で、
サイフォス→セラ→アーギルの順で出てくるので、
この三人は何らかの形でつながってるんだな、というのは
主人公(プレイヤー)は察することが可能かもしれません。
ただしこのイベント、ミイススタートでは起こらないんですね。
(※攻略本には最初のサイフォス登場時で起こるって書いてあるんですが、
私ミイススタートで見たことないんですが……)

ちなみにもう一つのアーギルシャイアと遭遇、
墓場(スラム)でのアーギルS気イベントも、
ミイススタートでは起こらないので、
ミイス主が、アーギルと対面できる場面はスタートイベント後は、
虹色の山脈までない……と思います。
意外とアーギルの動向を知る機会、少ないですね。

(って考えると、ミイス主はサイフォス(単体)に会って
「あれはお兄ちゃんかも」と悶々と思っていたら、
いきなり心の準備もなく (いや不信感満載の手紙が一応来る)で
虹色の山脈で、兄が魔人と一緒に登場するんですよ。
可愛いロイなんて言われてるんですよ……!
かなり妹にとってはかわいそうな展開に突入……笑)


3)ロイが記憶を失ったのは、闇の神器・忘却の仮面のせいである
 (=ロイがサイフォスになったのは忘却の仮面のせいである)

これに関しては、知る方法がまっぷたつに分かれると思います。

〔A:サイフォス&ロイに対する言動やイベントから判明〕
一番はっきり分かるのは最後のイベント時の
アーギルとサイフォスの会話ですかね。
・「あなたは忘却の仮面の騎士だもの~」
・「気付いておられたのですか。私の精神と記憶が戻りつつあるのを」

〔B:忘却の仮面がどういう作用をもつものであるか知っている〕
『アーギルシャイアは、闇の神器、忘却の仮面の持ち主であり、
忘却の仮面は、つけた者の記憶を奪って、自分の下僕する作用を持つ』
もしこのことを事前に知っていれば全てが一発で解明です。
3)だけではなく、1) 2)も 疑問にもならないと思います。
兄が仮面をかぶって記憶をなくしていた時点で、アーギルの下僕であることが分かる。

……なんだよそんなこと当たり前だよ、と思われるかもしれませんが、
そういう見方でミイススタートをやると……すごいです。
ちゃんと分からないように、全部ぼかしてありました(笑)
『忘却の仮面』という名前は、出てこないようになってる。
村人たちは全員、「闇の神器」「神器」だけで会話を通してるし、
特にアーギルの台詞がうまい!!
明言しないのに、ちゃんとアーギルらしい。
彼女のキャラクター性も感じ取れる言い回しです。

「私は、私が管理するはずの大切なものをもらいに来たの」
「あなた嘘ついたわね。知りませんだなんて。あれ、あなたのおうちにあるんじゃない」

思えば、ミイススタートのアーギルが登場時、わざわざテレポートで、

「探し物をしているの。……よ」

とあたかもアーギルがロイにだけ囁いたかのような演出をかけるのは、
物語の展開上、この時点で主人公(プレイヤー)に
神器の名前を分からせないためだったんですね……。
芸が細かい!!
ジルオールの質の高さは、こういう台詞回しの丁寧さ、脚本の緻密さにあるんだと思う。

* * *

と。ここで終わればとてもいい話なんですが。
実は人物事典読むと書いてあったりします(泣)
…………これ、書いちゃ駄目だよね。
せめて初期の時点では伏せておいて、
救出イベント終わってから開示するようにすれば……。
せっかく、せっかくイベントでこんなに頑張っているのに。あああー。

と、脚本とキャラクターと台詞回しは大変優秀だけど、
ゲームシステムには全く気を払っていない、ある意味ジルオールらしいオチでした(笑)



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