ティアナ詣で(ゼネテスと同行)
- 2012-12-20
- その他
【 ロストールスラム酒場 】
ゼネテス:
よう、主人公
今、もしかしてヒマ?
★ ヒマを選択
ゼネテス:
ちょうどいいや。これから
ティアナに会いに行こうと
思ってたんだ。ついてきな。
んじゃさっそく
ティアナ王女姫様に (※誤植?)
謁見とまいりましょうか。
* * *
ゼネテス:
よお、じゃまするぜ。
ティアナ:
もう、いいかげんにしてください。
ノックぐらいされたらどう?
ゼネテス:
ああ、失敬。一刻も早く
姫さんの顔が見たくてね。
ティアナ:
…いつもそんな言葉で
酒場の女性を口説いてらっしゃるのですね。
ゼネテス:
へえ、やきもちかい?
確かにあの酒場にゃ
かわいい娘が多いかもな。
ティアナ:
でしたら、どうぞ
私のことなど気にせずに酒場へ戻ってください。
あなたにはあなたなりの
生き方があるのでしょう?
私には理解できませんけれど。
ゼネテス:
人の生き方は人それぞれだ。
それが正しい道だと思うなら、まっすぐ進むことだ。
だが、道は1本じゃないぜ。
姫さんにもそれがわかっただろ?
町の連中の暮らしを見てな。
ティアナ:
…………………。
ゼネテス:
じゃ、お言葉に甘えて
俺は酒場に戻るとするか。
ああ、ひとつ言っておく。
確かにあの酒場にかわいい娘が多いかもしれないが、
あんたほどかわいい娘はいやしないよ。
【 ロストール城門前 】
ゼネテス:
相変わらずだな、姫さんは。
これからも顔を出してやるか。
★
ゼネテス:
よお、じゃまするぜ。
ティアナ:
きゃっ!
いきなり入ってこないでください。
ゼネテス:
ああ、悪い。ノックするような柄じゃなくてね。
ご機嫌うるわしゅう、王女様。
ティアナ:
無理なさらなくても結構ですわ。
あなたのことはよくわかりました。
ゼネテス:
へぇ、どうわかったのか聞きたいね。
ティアナ:
あなたは貴族としては失格ですが、
民衆の間ではとても信頼されているということです。
ゼネテス:
なぁんだ。そんなことかい。
あんたはもっと偉いじゃないか。
あんたは貴族にも連中にもウケがいい。
ティアナ:
私は人の顔色を見ているだけです。
ゼネテス:
なあ、ティアナ。人間てのはさ、
相手が貴族にしろスラムの連中にしろ
そうバカにしたもんでもないぜ?
顔色をうかがうだけで人とうまくやっていけるなんて、
傲慢もいいところだ。
ティアナ:
…………………。
ゼネテス:
さてと。まーた、
姫さんのご機嫌を損ねちまった。
退散するぜ、主人公。
ティアナ:
え…、もうお帰りですの?
ゼネテス:
生きてたら、必ずまた来るさ。
ティアナ:
…………………。
ゼネテス:
相変わらずだな、姫さんは。
これからも顔を出してやるか。
★
ゼネテス:
よお、じゃまするぜ。
ティアナ:
きゃ! 勝手に部屋に入ってくるなんて!
ゼネテス:
ちゃんとノックしたが、返事がないから入ったんだ。
そうだろ、主人公?
〔 主人公悩む 〕
ゼネテス:
それとも、入ってきたのが
タルテュバじゃなくてがっかりしてるのかい?
ティアナ:
わ、私、タルテュバ様とは
そういう関係では…!
ゼネテス:
タルテュバはずいぶんあんたに
熱を上げてるって話だが、
かわいそうに奴の独りよがりか…。
姫さんの誰にもへだてない笑顔に
だまされたってわけだな。
ティアナ:
…………………。
ゼネテス:
なんだい、いつもの元気はどうした?
ティアナ:
いいんです。
私は、あなたにみたいに立派な人間ではありませんから。
あなたみたいに力もないし、
タルテュバ様にご注意申しあげる勇気もありません。
笑顔を作るか、せいぜい歌を歌うことくらいしか能がないのです。
ゼネテス:
それは立派な才能だぜ。
ティアナ:
ちゃかさないでください。
ゼネテス:
わからないのかい?
みんな、あんたの笑顔を見たくて
あんたの周りに集まって来るんだよ。
あんたの笑顔に救われたくてね。
ティアナ:
…………………。
ゼネテス:
さあてと。
俺もあんたの笑顔を見たこったし、
そろそろ退散するかな。
ゼネテス:
相変わらずだな、姫さんは。
これからも顔を出してやるか。
★
ゼネテス:
よお、じゃまするぜ。
ティアナ:
あ…ゼネテス様…。
ゼネテス:
お、俺の素行の悪さを
叔母貴に告げ口してない?
ティアナ:
私、お母様に告げ口したりいたしません。
ゼネテス:
だろうな。
だが、それも問題かもな。
あんたは叔母貴に少し冷淡すぎる。
確かに叔母貴には冷酷なところもある。
けど、あんたにとっちゃ、血のつながった母親だろ?
ティアナ:
…ゼネテス様がそうしろと
おっしゃるのなら、努力はしてみます。
でも…。
ゼネテス:
…いいさ。俺の方こそ
家族関係に立ち入るようなことを言っちまった。
悪かったな。
主人公、なに突っ立ってるんだ。帰るぞ。
ティアナ:
そんな。
まだ、いらっしゃったばかりですわ。
ゼネテス:
なあに。
気が向いたら、また顔を出すさ。
ティアナ:
ゼネテス様…。
★
ゼネテス:
よお、じゃまするぜ。
ティアナ:
あ…
ゼネテス…様…。
ゼネテス:
ご機嫌うるわしゅう。
しっかし、世辞抜きで
最近、ホントきれいだな。
ティアナ:
あの…、あ、い、今
お茶の用意をさせますわ。
ゼネテス:
その気持ちだけで十分だ。
あんた、前は一度だって茶なんて
出しちゃくれなかったからね。
ティアナ:
そ、それは…
あなたのことを誤解していたから…。
ゼネテス:
んにゃ、おおかた間違っちゃいない。
あんたの言うとおり、
俺は酒飲みでバクチ好きの無作法者さ。
ティアナ:
違います! ゼネテス様は本当はやさしくて、
思いやりがあって!
それに、とってもお強くて…。
ゼネテス:
おいおい、どうしたんだ?
ティアナ王女様?
もしや、お熱でも?
ティアナ:
…そうですね。
つまらぬ病に
かかったのかもしれません。
ゼネテス:
そっか。大事にしろよ。
しっかし、ちょっと残念だな。
俺はやっと姫さんが俺のことを
理解したと思ったのにな。
ティアナ:
…少なくとも
あなたが頭がいいのか悪いのかは
理解できませんわ。
ゼネテス:
さぁてと。姫さんの機嫌を
損ねないうちに退散するか。
ティアナ:
あ…。
もう帰ってしまうのですか?
ゼネテス:
また、酒の臭いで気分が悪くなったと
騒がれちゃたまらないからな。
行くぞ、主人公。
〔 ゼネテス、主人公出て行く 〕
ティアナ:
ゼネテス様…。
・途中、空中庭園イベントを挟んでいます。
ティアナルート→ゼネテスがティアナをかばう (※アトレイア闇落ち)
・親密度があがっていくにつれて、どんどん恋する乙女になっていくティアナがかわいい。
・反対にゼネテスは優しいんだか、厳しいんだかわかりません……。