MEMO

セルモノーの最期 編集

【リューガ邸】

ティアナ:
主人公様…。
最近、父の様子がおかしいのです。
もともと、人との接触を好まれない方でしたが…。
近頃は誰ともお会いになろうとなさりません。

(主人公身振り。ティアナ肩を落とす)

さらに、衛兵たちの間では、
王宮内にうろつく怪しい影を目撃をする
というような噂も立っているらしく、
口さがない者は、
母の亡霊の仕業だと……。

あっ…すみません。
せっかく来ていただいたのに、
こんな話を…。
主人公様…。

 

【ロストール王宮城門前】

冒険者嫌いの王宮門衛:
王宮の怪異を調べに?
しかし…
陛下からは誰も通すなと…。

★選択肢

→ あきらめる

申し訳ございません。
ですが、陛下のご命令ですので。

→ 説得を続ける

しかし、陛下の命令です。
逆らうわけには…。

(王城内の扉が開く)

ロストール歩兵:
で、出た!
ば、化け物、が!

冒険者嫌いの王宮門衛:
そ、そんなバカな!?
あれは単なる噂ではないのか!

ロストール歩兵:
う、嘘じゃない!
な、仲間が中で!

(主人公身振り)

時世に詳しい王宮門衛:
わ、わかりました。
私たちは負傷者の搬出にあたります。

 

【王宮内】

セルモノー:
…何者か?
少なくとも余よりは賢い者には違いないだろうが。
余は18年前、王になるため、愛のない結婚をした。
エリスを出世の道具として利用した。
そのことはずっとあれに対する負い目になって、余を苦しめた。

ティアナが、もしも余の娘でなければ、
余はあれと対等になれたかもしれない。
だが、あれは余に忠実であった。
余がどんなに情けない男であろうとも、
あれはあくまで余に忠実であった。

あれは悪くない。
しかし、それが余に苦痛をもたらしたのだ。
いや、余の苦痛そのものだった。

レムオンにあれの死刑執行書にサインするよう言われたとき、
余はやっと解放されると思った。

だが、もはや取り返しが付かぬという思いが、
なおさら余を苦しめるようになった。

その思いは
我を呼び覚ますに十分であった。

ティアナ、
お前さえ余の娘でなかったら、
余は孤独な罪人とはならなかったろうに。
余とエリスはふたりでお互いの罪を見ながら、
醜く共存できたろうに…。

 サムスン:
…余は縛られし者よ。
ソウ、我ハ縛ラレシモノ…
破壊神ノ円卓騎士サムスン!

 

(戦闘)

 

ティアナ:
お父様!

セルモノー:
最初に愛していなくても、
次の日から愛そうとすればよかったのだ…。
時間を浪費した。
すまんな…エリス。今すぐ、お前にわびにゆく。

勇者殿…。
闇が覆おうとしているこの世界に光を…。
そして、我が娘ティアナを…
た、頼…みま…す。

ティアナ:
お父様…、
私は私の王女という役割を心底嫌っていました。
逃れられない運命のように思い、
ただ、憎むことで、逃げることで日々を生きてきました。
それが愚かであったことに私は今、気づきました。
私が誰なのか、決めるのは私なのです。
私は私にしかできない道を歩んでみます。
主人公様。
見ていて…ください。

 

ナレーション:

カルラの侵攻、リューガの変、そして、セルモノーの死。
国政の中心人物を次々と失ったロストールの混迷はここに極まった。
深刻な人材不足…
壊滅的な被害を受けた軍…
重く圧し掛かる財政負担…
不気味な沈黙を続けるディンガル帝国…
残された貴族達に山積した問題を解決する力はなく、
王女ティアナがロストールの王位を継承することに
異を唱えるものもいなかった。
ティアナの王位継承は、ロストールの貴族制の終焉を暗に示していた。

 

* * *

★後日【リューガ邸】

ティアナ:
うふふ。私がここに居るのが不思議ですか?

私は確かに王位を継ぎました。
でも、今、この国に必要なのは、
王位に座って指図する人ではなくて、
民と共に国を再建していく人なのです。

(主人公うなずく)

ありがとうございます。
これからも、復興団の皆さんと一緒に
頑張っていきます。

あと、お父様の遺品なのですが…
これを受け取っていただきたいのです。

(経験値・スキルポイント・清廉の腕輪・ソウルポイント獲得)

主人公様に
使っていただいた方がお父様も喜ぶと思うのです。

女王として…
この国に生きる民の一人として…
これからも、頑張っていこうと思います。



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