MEMO

2010年02月08日の記事は以下のとおりです。

リューガの執事あれこれ1

セバスチャン。
私の中でロストールメンバーと言ったら、もれなくついてきます。
ゼネテス、レムオン、エストなど貴族の面々に加わって「必ず居なくてはならない人」の扱いです。

『リューガ家の権力者』とあのレムオンが紹介する、穏やかで甘いマスクが素敵な万能若手執事セバスチャン。
レムオンを嫌ってる貴族たちでさえ「悔しいがあのリューガの家の執事はうちにも欲しい」と言わしめるほど。

セバスチャンは執事ということですが、料理、掃除、裁縫、服飾、礼儀作法、経理、世話役、育児。なんでもこなせると思います。
冒険者ソウルで言えばインフィニティアみたいなもので、すべての家事をバランスよく獲得することで、最強執事の道に至るんじゃないかしら!
(※本来の執事って多分そういうものじゃないと思います)

その才能と努力を主人だけでなく、同僚の間でも認められているからこそ、あの若さで執事職なんです。あんな若い執事でも他の使用人たちは尊敬して従っているんだと思います。さすがリューガ家一の権力者。
でもセバスチャンは、努力の人だと思います。優秀と称される執事技能は、全部努力で獲得したんだと思ってます。だからその言葉には重みがある。

 

実はレムオンやエストの礼儀作法を見ているのはセバスチャンであり、かなりのフェミニスト――女性への接し方、もてなし方、社交辞令から美辞麗句、宮廷における交流会のダンスのステップ、はては深い仲になったときの対処法まで、全部頭に入っています。
(かつ実技の方もかなりの腕前です。社交ダンスは師範級)

発掘現場に向かうエストがあの服装なのは、セバスチャンに身だしなみについて、色々言われて躾けられたからだ。
「いけません、エスト様! 貴族たるもの、どこで誰と出会うか分かりません。
そういうときのためにも、普段から身だしなみには気を配りくださいませ!」

レムオンの上着のボタンがはずれたらセバスチャンがつける。香水もセバスチャンが選ぶんだ。
「最近上流階級の方の間では、この香りが流行です。
けれどレムオン様にはもう少しクールな方がお似合いかと思います」

 

もし麦畑発女主人公が社交界デビューしようものなら、面だって紹介するのは義兄でしょうが、裏方として細々とした面倒を見るのはセバスチャン。
女性の香水、流行のドレス、スリーサイズの把握から、一番美しく見える靴のヒールの高さやストラップまで何でも知ってるセバスチャン。
女主のドレスも、きっとセバスチャンが寸法はかって、自らの足で布地を買いに行くんだ。背中のファスナーあげもコルセット装着も手伝ってくれます。きっと。

「ナグイゼ産の絹は一級品です。
ロストールの下町に大層腕の良い職人がおります。裁断も縫製も見事ですが、デザインについても目を見張るものがございます。
そこに頼めば、まず間違いございません」

一番のときめきポイントは、これらを全部影に徹して行うところです。
有能な人材ほど牙を隠すのも上手というか、裏方に回りまるでいないかのごとく自然に徹底的な手配を行える――確かにレムオンが『陰の権力者』と認めるだけあるわ!

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