MEMO

【ザギヴ】 エンシャント虐殺(救済) 編集

【エンシャント】

ザギヴ:
人のいる気配が…
ソウルの息づきが感じられない。
まさか、ソウルリープ…!?
円卓の騎士や邪竜、破壊神、
それらを復活させるには、
膨大な魔道エネルギーが要る。
そのために、
人からソウルを吸い集め、
魔道力を抽出する技が編み出された。
邪法と呼べるその技こそが、
ソウルリープ。
つまり…

〔 ゾフォル登場 〕

ゾフォル:
つまり、この帝都に暮らしておった
人間のソウルは、すべてがすべて、
破壊神ウルグ様の復活の祭壇に
ささげられたというわけじゃよ。

〔 主人公、剣を抜く 〕

ザギヴ:
ムダよ、主人公。
これは幻像にすぎない…。
実態はおそらく、城の中よ。

ゾフォル:
よくぞ戻ってきたな、ザギヴよ。
おぬしが皇帝となり、
破壊神が復活するは、
やはり運命だったのじゃよ。

ザギヴ:
私はその運命と闘うために来た!
私は、皇帝にはならないわ!

ゾフォル:
なるほどな。
お主の剣となり盾となるのが
主人公というわけだ。
確かに、さしものわしにも、
無限のソウルの持ち主の未来は見えぬ。

じゃがな、ザギヴよ…。
おぬしが見ておる希望という名の霧、
その向こうにあるものが、果たして、
本当におぬしの望んでおるものかの?

ザギヴ:
望んでいるか、なんて!
私はそれを…その霧に腕を差し入れ、
未来をつかみ取りに、ここに来たのよ!

ゾフォル:
フォフォ…言うではないか。
ならば、城の謁見の間で、
楽しみに待たせてもらおうかの。

〔 ゾフォル消える 〕

【 エンシャント政庁・謁見の間 】

ゾフォル:
気づいておるかの?
ここは謁見の間…お前が皇帝となり、
予言を成就させるにはよい場所じゃ。
運命には逆らえぬ。
どうじゃ、ザギヴ。
あきらめはついたかの?

ザギヴ:
運命なんて、存在しないわ。
存在するのだとすれば、
それは、変えるためにあるものよ。

ゾフォル:
フォフォ…。
つまらぬ希望にすがりおって。
ならば、お前の言葉を借りて言おう。
希望など、存在しはしない。
存在するのだとすれば、
それは、人を惑わすためにあるものよ。

少々厳しくしつけてやらねば
ならぬようじゃな。
この妖術宰相ゾフォルがの!

〔 ゾフォルと戦闘 〕

ゾフォル:
…お主は…運命に…挑み、
そして…自らのの手で…
未来をつかみ取ろうというのか…。
わしは…わしは…運命に屈した、
ただの負け犬だったというのか…?
バカ…な…ぐふっ!

〔 ゾフォルの身体から闇が噴出 〕

ゾフォル:
…よかろう、証明してみせよ。
お主の体内に住み着いておる
円卓騎士マゴスを
…召喚する。
きゃっつを倒せるか?
絶望すべきは運命に屈した者だけだと
証明…できるか!?

ザギヴ:
できるわ!
私はそのためにここに来た!

ゾフォル:
よかろう! 示してみせよ!
これこそが…おぬしの絶望…。
円卓騎士マゴスじゃ!!

〔 マゴス登場 〕
〔 戦闘 〕

ザギヴ:
終わったわ…。
いいえ…これからが始まりなのね。
これからの毎日こそ…私が私として
生きてゆく、本当の未来なのだもの。

ゾフォル:
くっ、ぬかったわ…。
よもや…円卓騎士マゴスの支配をはねのけるとは…。
フッ…。どうやらわしも…
ここまでのようじゃ…。
あとは…シャリに…託すとしよう…。
邪眼帝…バロル様の復活を…な…。

ナレーション:

主人公によって
エンシャントに潜んでいた闇の勢力は
退けられた。
だが…
姿を消した人々が戻ってくることはなく…
魔物たちの数は増えていくばかりだった。

英雄の力を持ってしても、闇の勢力を
滅ぼすことはできなかった。
この事実は、戦乱に疲れた人々を
さらに打ちのめすこととなった。

深まりゆく闇の気配…。
まことしやかに伝えられる破壊神復活の噂。
すべての人々が終末への予感を
抱き始めていた…。

【 宿屋 】

ザギヴ:
主人公…?
こんな夜遅くに、どうしたの?

〔 主人公、頭をかく 〕

ザギヴ:
…そう。なかなか寝付けないのは、
私だけじゃなかったのね。
なんだか、少しうれしいわ。

嫌な汗にまみれているわけでもない。
闇のように粘つく悪夢に
さいなまれているわけでもない…。
眠れない夜なのに、こんなに気分がいいなんて、
ちょっと不思議な感じね。

私の中には、長いこと、
マゴスという化け物が住みついていた。
その、マゴスのいた部分がぽっかり
空虚な穴になってしまったようで、
少し、とまどう時があるの。
今晩みたいに、それが気になって眠れないこともある…。

〔 主人公、問いかける 〕

ザギヴ:
大丈夫、心配はしないで。
それとも、私がそんなに頼りなさそうに見える?

〔 主人公、頭をかく 〕

ザギヴ:
こんな感じを味わってるのなんて、
世界中でも私だけかもしれないわね。
空虚だけど、怖くはない。
胸の中を吹きすぎる夜風が涼しいような、そんな感じ…。
今の私は、その空洞が近い内に
埋まることを確信している…。
これが、人間本来の強さなのかしら。

マゴスの空洞を満たすのは、私。
それが満たされて初めて、私は、
ひとりの完全な私になるのね…。
あなたがいてくれなかったら、
こんな感じを味わうことなんて、生涯なかったかもしれない…。

そうね。生涯…なんて重い言葉を持ち出したら、
困ってしまうわよね。フフフ…。
さあ、あなたはもう眠らなくては。
パーティのリーダーが寝不足では、
みんなが力を出せなくなってしまうわ。

〔 主人公、問いかける 〕

ザギヴ:
私なら大丈夫。エンシャントの政庁では、
机についたまま夜明かしすることなんて、
ざらにあったもの。
もう少し夜風に吹かれて、
気分が落ち着いたら部屋へ戻るわ。

〔 主人公、頷く 〕

ザギヴ:
ありがとう。
おやすみなさい、主人公…。



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