【ザギヴ】 エンシャント虐殺(救済)
- 2013-06-11
- イベント
【エンシャント】
ザギヴ:
人のいる気配が…
ソウルの息づきが感じられない。
まさか、ソウルリープ…!?
円卓の騎士や邪竜、破壊神、
それらを復活させるには、
膨大な魔道エネルギーが要る。
そのために、
人からソウルを吸い集め、
魔道力を抽出する技が編み出された。
邪法と呼べるその技こそが、
ソウルリープ。
つまり…
〔 ゾフォル登場 〕
ゾフォル:
つまり、この帝都に暮らしておった
人間のソウルは、すべてがすべて、
破壊神ウルグ様の復活の祭壇に
ささげられたというわけじゃよ。
〔 主人公、剣を抜く 〕
ザギヴ:
ムダよ、主人公。
これは幻像にすぎない…。
実態はおそらく、城の中よ。
ゾフォル:
よくぞ戻ってきたな、ザギヴよ。
おぬしが皇帝となり、
破壊神が復活するは、
やはり運命だったのじゃよ。
ザギヴ:
私はその運命と闘うために来た!
私は、皇帝にはならないわ!
ゾフォル:
なるほどな。
お主の剣となり盾となるのが
主人公というわけだ。
確かに、さしものわしにも、
無限のソウルの持ち主の未来は見えぬ。
じゃがな、ザギヴよ…。
おぬしが見ておる希望という名の霧、
その向こうにあるものが、果たして、
本当におぬしの望んでおるものかの?
ザギヴ:
望んでいるか、なんて!
私はそれを…その霧に腕を差し入れ、
未来をつかみ取りに、ここに来たのよ!
ゾフォル:
フォフォ…言うではないか。
ならば、城の謁見の間で、
楽しみに待たせてもらおうかの。
〔 ゾフォル消える 〕
【 エンシャント政庁・謁見の間 】
ゾフォル:
気づいておるかの?
ここは謁見の間…お前が皇帝となり、
予言を成就させるにはよい場所じゃ。
運命には逆らえぬ。
どうじゃ、ザギヴ。
あきらめはついたかの?
ザギヴ:
運命なんて、存在しないわ。
存在するのだとすれば、
それは、変えるためにあるものよ。
ゾフォル:
フォフォ…。
つまらぬ希望にすがりおって。
ならば、お前の言葉を借りて言おう。
希望など、存在しはしない。
存在するのだとすれば、
それは、人を惑わすためにあるものよ。
少々厳しくしつけてやらねば
ならぬようじゃな。
この妖術宰相ゾフォルがの!
〔 ゾフォルと戦闘 〕
ゾフォル:
…お主は…運命に…挑み、
そして…自らのの手で…
未来をつかみ取ろうというのか…。
わしは…わしは…運命に屈した、
ただの負け犬だったというのか…?
バカ…な…ぐふっ!
〔 ゾフォルの身体から闇が噴出 〕
ゾフォル:
…よかろう、証明してみせよ。
お主の体内に住み着いておる
円卓騎士マゴスを
…召喚する。
きゃっつを倒せるか?
絶望すべきは運命に屈した者だけだと
証明…できるか!?
ザギヴ:
できるわ!
私はそのためにここに来た!
ゾフォル:
よかろう! 示してみせよ!
これこそが…おぬしの絶望…。
円卓騎士マゴスじゃ!!
〔 マゴス登場 〕
〔 戦闘 〕
ザギヴ:
終わったわ…。
いいえ…これからが始まりなのね。
これからの毎日こそ…私が私として
生きてゆく、本当の未来なのだもの。
ゾフォル:
くっ、ぬかったわ…。
よもや…円卓騎士マゴスの支配をはねのけるとは…。
フッ…。どうやらわしも…
ここまでのようじゃ…。
あとは…シャリに…託すとしよう…。
邪眼帝…バロル様の復活を…な…。
ナレーション:
主人公によって
エンシャントに潜んでいた闇の勢力は
退けられた。
だが…
姿を消した人々が戻ってくることはなく…
魔物たちの数は増えていくばかりだった。
英雄の力を持ってしても、闇の勢力を
滅ぼすことはできなかった。
この事実は、戦乱に疲れた人々を
さらに打ちのめすこととなった。
深まりゆく闇の気配…。
まことしやかに伝えられる破壊神復活の噂。
すべての人々が終末への予感を
抱き始めていた…。
【 宿屋 】
ザギヴ:
主人公…?
こんな夜遅くに、どうしたの?
〔 主人公、頭をかく 〕
ザギヴ:
…そう。なかなか寝付けないのは、
私だけじゃなかったのね。
なんだか、少しうれしいわ。
嫌な汗にまみれているわけでもない。
闇のように粘つく悪夢に
さいなまれているわけでもない…。
眠れない夜なのに、こんなに気分がいいなんて、
ちょっと不思議な感じね。
私の中には、長いこと、
マゴスという化け物が住みついていた。
その、マゴスのいた部分がぽっかり
空虚な穴になってしまったようで、
少し、とまどう時があるの。
今晩みたいに、それが気になって眠れないこともある…。
〔 主人公、問いかける 〕
ザギヴ:
大丈夫、心配はしないで。
それとも、私がそんなに頼りなさそうに見える?
〔 主人公、頭をかく 〕
ザギヴ:
こんな感じを味わってるのなんて、
世界中でも私だけかもしれないわね。
空虚だけど、怖くはない。
胸の中を吹きすぎる夜風が涼しいような、そんな感じ…。
今の私は、その空洞が近い内に
埋まることを確信している…。
これが、人間本来の強さなのかしら。
マゴスの空洞を満たすのは、私。
それが満たされて初めて、私は、
ひとりの完全な私になるのね…。
あなたがいてくれなかったら、
こんな感じを味わうことなんて、生涯なかったかもしれない…。
そうね。生涯…なんて重い言葉を持ち出したら、
困ってしまうわよね。フフフ…。
さあ、あなたはもう眠らなくては。
パーティのリーダーが寝不足では、
みんなが力を出せなくなってしまうわ。
〔 主人公、問いかける 〕
ザギヴ:
私なら大丈夫。エンシャントの政庁では、
机についたまま夜明かしすることなんて、
ざらにあったもの。
もう少し夜風に吹かれて、
気分が落ち着いたら部屋へ戻るわ。
〔 主人公、頷く 〕
ザギヴ:
ありがとう。
おやすみなさい、主人公…。