MEMO

告死天使の使い 編集

  • 2015-07-21

先日カラスに襲われた話をしましたが、
ジルオールにもいますよね。カラスこと、レイヴン。
カラスが死を告げる使いの鳥というのは、ごくありふれた連想なのですが、
そこから、ごくごく自然に
「そうか、ジルの救世主が従えている使いの鳥は、カラスなんだな」
とするっと思いました。比喩的な意味かつそのままの意味でも。
もっと言うと、浮かんだのはエルファスではなく、その姉イズのことでした。

施文院大神官は、使いとして鳥を自由に操る術をもっていそうです。
そして、その鳥は、白鳥や鳩などの白い鳥ではなく、黒鳥なのだろうと。
硝子のように美しく超然とした絶世の美女には、
白い羽根ではなく、黒い羽根を降らせる図の方が似合う気がします。

……というイメージは昔からあって、
『リアルーン』という話を書き直そうと試行錯誤して没にした中に
そのワンシーンがありました。
入れたかったシーン、かつ気に入ってる場面でもあるので、
せっかくなのでのせておきます。

★ 『蒼穹の頂 (リアルーン・改)』

ここからはちょっとこの没に関するあれこれ&創作上只今思うこと、
なので続きにしておきます。

『リアルーン』が、モノローグを軸にした読み物で、
『蒼穹の頂』は、そのリアルーンの背景というか、
個々の人物の心情を場面として書き出していたものでした。
書きたかったのは、イズとカラスとバルコニー(笑)
あと、イズに対して『閉じこめておきたい』と思いつつ、
『いっそ飛び降りて居なくなってくれ』とも思ってもいたエリュマルクの小心具合(笑)
(だから彼女の居城は『地下』ではなく『天上』なんです。
女神に対する一段低いところからの畏敬と憎しみと恐れ)
主題としては、三者三様の心と立場のありようでした。

……没にした理由は、
主題がなんだかまどろっこしい(遠回しすぎてわからん)のと、
文章が硬くて読みにくい、表現も下手だった気がしたからです。

でも今思うと、これはこの話に限らず、ここ数年色々止まってる理由でもある気がします。
要するに、今の私が、創作めいた文章を書くと、こういう文章になるような気がする。

昔は気持ちと感性のままやってたら、お話らしきものができた、って感じだったのですが、
今は理屈で分析して書いてるなーという気がするんです。
そこが気に入らない&自分でも書いていて楽しくないので、
途中まで書くんだけど、続きをやめて、放置してしまう。

実はそういう仕上げず途中で放置してある断片もどき、
アップはしてないけど、陰でお試しで書いてるジルの文章は、結構あるのですが、
自分でも、話の筋道が間違ってるような、回想と現状がねじれているような、場面展開が唐突のような、主題の決着としての据わりが悪いような気がする話ばかりでして。

表に出すにはためらわれる。かといって、どう直したらいいのかもわからないので放置。
でも最近思うのは、気に入るものができるまで待ってたら、いつまでたってもアップできないんですよね!!(笑)

そして、もう一つ気付いたこと。
理屈で書いてる自分の文章は、自分としては好きじゃないけど、
これはこれでこういうモノなのでは? と思い始めてきたといいますか。
「あーこれが歳をとるってことなのかも」とふと思えるようになった気がするんです。
10年前と全く同じ感性や感覚でいたら、それはそれで困るような気もするし、
10年もサイトをやっていれば、文章だって頭だって変わるよな……。
ようするに、私の文章力云々より、単純に年齢の問題ということなんですよね。

そう思ってみると、これはこれで、悪くはないような気もする。
(読んで面白いかどうかは別です。
ついでに言うと、語彙力、表現力、色んなものが足りてないのですが、
それはもう今更です・泣)

こういう文章でもいいか、こういう文章でも楽しみ方があるかな!と
私がふっきれたら、少しずつ隙を見て、また何かあげていこうかと思っています。



ユーティリティ

Calender

- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

Archive

Search

エントリー検索フォーム
キーワード

Feed