12月 舞踏会台詞ログ(ディミトリの回想)
エーデルガルトとディミトリの関係
俺は子どもの頃にエーデルガルトから踊り方を教わった。……気まずいだろ。
……先生。以前、彼女と俺が義理の姉弟だという話をしたな。
彼女の実母と俺の継母は同じ女性だが、子供の頃の俺は、それを知らなかった。
継母上は、俺をまるで本当の息子のように大切にしてくださったが……
……いや。だからこそ、彼女の存在を俺に仄めかすようなことはしなかった。
俺たちは違う国で生まれ、違う国で、互いの存在を知らずに育ったんだ。
……だが、幼い頃の1年と少し、俺と彼女は友人だったことがある。
選択肢:姉弟ではなく?
ああ。俺たちは、互いの身分も素性も知らないまま出会い、親しくなった。
彼女とアランデル公が、まだ王国で暮らしていた頃の話だ。
選択肢:2人がなぜ王国に?
……亡命してきんだよ。帝国内でも揉め事が続いていた時期だったからな。
父についてアランデル公の屋敷を訪れた時、俺は、退屈そうにしている彼女と出会った。
最初は気難しくてわがままな奴だと思ったが、すぐに打ち解けたよ。
踊り方を教わったのもその頃だ。
彼女の指導は……なんと言うか、厳しかった。
回想
エーデルガルト
「ほら、足が違うわ! そこで出すのは右足でしょう?」
ディミトリ
「……エル、もう日が暮れるよ。おれ、そろそろ帰らなきゃいけないんだけど……」
回想終了
……彼女が国に帰るまえでの1年は、本当に……楽しかった。
なあ先生。今考えても情けない話なんだが、俺は彼女への餞別に、何を渡したと思う?
選択肢:本の場合
……そちらのほうが、ずっとまともだ。短剣だぞ短剣。彼女も困っていた。
昔からファーガスでは、剣を未来を切り拓くもの、と考える。
彼女は不自由な生活を強いられていたから。望む未来を切り拓けるように、と。
……まあ、それもこれも、昔の話だ。あの時の少年のことなど、彼女はもう忘れただろう。
選択肢:また仲良くすればいい
もう遅いさ。何もかも、あの頃とは違う。……彼女も、俺もな。