紋章持ちの婚姻状況
たぶんだけど、紋章持ち同士の婚姻って、現王国の状況だと非推薦なのかな……って気がする。
血が薄れて、紋章を持たない子どもさえ生まれて来る中で、家を継ぐ資格を「紋章を宿しているか否か」に定めるなら……各家には「必ず一人その家の紋章もちを確保」しておかなければならないわけで。
(ただこの辺は実際には揺らぎつつあることは示唆されていたね。貴族の権威としての紋章をどう扱うかみたいなのは、かなり初期の頃にディミトリの台詞にあったような)
もし隔世遺伝でも紋章が出るなら「紋章を持たない子どもは、積極的に他家に養子に行ったり、婚姻関係を結ぶことは推薦」されそうだけど。ダレンとイングリットの婚約はこっちのパターンなのかな。
かなり幼少期の時点(生まれたとき?)から決まっていた関係だったみたいだし。確かにフラルダリウスの長子だったら、超有望株。
特に明記はされてないから、紋章持ち同士の婚姻もできないことはないのかもしれないけど。
(というか、フレンの母親とセテスがそうなのかな? って気がしてる。セテスが今の時点では「スカウトできない」ことが気になってる)
帰属の場合は他家の血を積極的に取り入れてのし上がってきた家もあるだろうし……ちょっと紋章と血については、すごく思うことがある。『英雄の遺産』なんていう、『紋章の判定装置』まであるんだったら、尚更。
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ふと。風花雪月の公爵などの『爵位』って、たぶん中世ヨーロッパの仕組みを踏まえていると思われるから、『家柄』じゃなくて『領地』に付随なのかな……? だから兼任は可能か。
紋章持ち同士の婚姻って、非推薦なのかもと思ったけど、兼任可能なら普通にあり。
そうすると、グレンも別に紋章持ちでも、おかしくないのか。
フラルダリウス家は、下手すると長兄(グレン)、次男(フェリクス)の二人ともが、紋章持ちの超安泰一家だった可能性もある?
※グレンが、ガラテア家の紋章持ちのイングリットと婚姻して、フラルダリウス公爵かつガラテア伯爵ともなることは一応可能。
……でもイングリットは、兄や弟には紋章がなかったから、自分がガラテア家の希望=家を存続させなければならないって言ってる。
これはやっぱり「誰かを婿にとって、その人が伯爵になる」って意味だと思うんですが。
あと『紋章』は『血に宿る』から、この辺は日本のように『血統』=『家』についてまわるとも思うんだよね。
政略結婚で貴族同士が婚礼を結んでいけば、他家から自分の家の紋章持ちが普通に出てくることはあると思う。
ある家には、二つの紋章が並列して出ることになったりもすると思うんです。たとえば、兄弟が別々の紋章を宿すという事態もありえるような……。
そうすると、違う意味で権力闘争を加速させるというか、英雄の証と貴族の証が一致ではなく、交錯するようになっていくと、たぶんそれを目的とした婚姻や家が出てくると思うんだよなあ。権力闘争が更に泥沼化しそうだし、婚姻関係が更に複雑化しそう。
この辺の設定が本当に知りたい。設定書とエンサイクロペディアと可能ならシナリオ集欲しい(笑)